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知識、経験、貯金がないフリーターでも始められた民泊清掃ビジネス

知識、経験、貯金がないフリーターでも始められた民泊清掃ビジネス

 こんにちは、民泊清掃業者roomin(ルーミン)代表の籔内滉平(やぶうち・こうへい)です。

 

子供の頃から好きだった「掃除」の仕事

 なぜ、私が掃除という仕事を選んだのかを具体的に書いていきます。私は子どもの頃から掃除が大好きでした。常に部屋は片付いていて、月に1回ぐらいは模様替えをするぐらい部屋に拘っていました。ですので、大人になったらいつかこれを仕事にしたいなーとはなんとなく思っていました。モノも必要最低限のモノしか持たない。欲しいと思ったモノしか買わない。モノに執着しない。そんな性格でした。

 私が居酒屋てっぺんで働いていた時も掃除は徹底していました。私は鉄板料理屋さんの鉄板で料理を作っていたので、鉄板周りは常に綺麗にしていました。特に鉄板の周りはカウンター席になっているので常に近いところでお客さんから見られています。せっかく美味しい料理を作っていても、カウンターに座って目の前に埃がついていたら台無しですよね。

 また、冷蔵庫の中の整理整頓も大好きでした。どこに何の食材が入っているのか、あと在庫はどのぐらいあるのか等は、忙しい営業時間中に確認していては手遅れです。冷蔵庫の中身を見なくても取り出せるぐらい把握していないと料理人としてはまだまだだと言われるぐらいです。

 私はたまたま掃除や整理が好きだったので、気づいたらお店の中の掃除リーダーみたいな存在になっていました(笑)。しかも、みんなから感謝されるんです。「掃除をしてくれてありがとう。こうへいがいなかったら大変だよ」と言ってくれるようになりました。「き、気持ちいい。。。」自分が好きなことをやっているだけなのに、こんなにも役に立てるなんて最高だ。掃除を仕事にしたいなという思いがさらに強くなっていました。そして、てっぺんを卒業させていただいた後、タイミングよくこの仕事に出会うことができたのです。

そもそも民泊ってどんなビジネス?

 話が前後するのですが、民泊清掃ビジネスの前にまずは民泊について詳しく説明していきます。民泊とは端的に言えば「民家に宿泊すること」。ホテルや旅館といった宿泊施設ではなく、個人の自宅やマンションの一室などに宿泊することを指します(Airstar「民泊とは?Airbnbが人気を集める理由と規制緩和の方向性」より引用 https://airstair.jp/about_minpaku/)。

 この記事を読まれている方の中にはAirbnb(エアービーアンドビー)というフレーズを聞き慣れている方の方が多いかもしれません。Airbnbとは空き部屋を貸したい人(ホスト)と部屋を借りたい旅人(ゲスト)をつなぐ、2008年に創業した米国発の民泊仲介サイトです。すでに世界191ヶ国65,000以上の年で利用され、通算のゲスト数は1億5,000万人を超えています(同サイトから引用)。日本でも5万件以上の民泊物件が掲載されています。

 今までは法律の整備がされないままここまで民泊が広まってしまったため、2017年6月に一定のルールのもとに全国的に民泊を解禁する住宿泊事業法が可決・成立し2018年から民泊が合法化することを受けて楽天やLIFULL等の大手企業を中心に民泊市場への参入を続々発表する企業が増えてきました。

 更に、訪日外国人が増加しホテルが不足していることも民泊に需要がある要因のひとつでもあります。日本政府は2020年に訪日外国人数4,000万人を目標としていますが、東京オリンピックに向けて今後も触れる見込みで宿泊施設が足りなくなると言われています。実際にホテルの稼働率は年々上がっており、ビジネスホテルでは80%の稼働率を超える状況になってきています。そのため、今後も民泊の需要は増えていくと予想されます。

固定費0円で始められる民泊清掃ビジネス

 その中でなぜ私があえて民泊の運営(ホスト)ではなく清掃を仕事にしたかというと、理由は大きく分けて2つあります。ひとつは前述した通り、私が掃除で人の役に立ちたいという思いがあったこと、もう一つは固定費がかからなかったためでした。

 通常、民泊を運営しようとすれば部屋を賃貸するための費用(家賃の4~5ヶ月分)、家具代等、代行会社に任せずに全て自分でやったとしても少なくとも50万円ぐらいはかかってしまいます。

 しかし、私がこの清掃事業を始める際にかかった固定費は0円です。細かい初期費用はかかりましたが、翌月の精算でお客様から支払われます。必要なお金は掃除用品代、交通費、コインランドリー費用です。特にオフィスも使わないので特に固定費はかかりません。

 

 仕事を紹介してくださった民泊運営代行会社の方からお客様をそのまま引き継がせていただいたので、集客にもお金はかかりませんでした。通常であればホームページを作ってSEO対策等入れると何十万円とかかってしまいます。もちろんホームページは作りましたが、売上が上がってきてから準備し始めました。清掃のノウハウに関してもそこまで専門的な知識等も必要ないのでやりながら学びました。簡単にまとめると、私が起業に準備したものは自分の体と時間だけでした。

 そこから順調に業績が伸びました。私の清掃が気に入ってくれたお客様が口コミで他のホストさんに「籔内さんのところの掃除すごくいいよ」と私のことを紹介してくれました。特に清掃のクオリティ、ゲストと会った際に部屋の使い方の案内や近くのお店の案内をサービスしたこと、メッセージカードを書いて置いたことを評価してくださったようです。

 事業を始めて約2年が経ちますが、最初に比べて事業は約10倍の規模になりました。そのうち、約8割がお客様による口コミというのが大きなポイントではないかと思います。私は最初から集客できていたとは言え、今の規模に至るまでに全て自分で新規開拓するとしたら相当な労力と実績が必要になります。信頼関係もない、実績もまだない状態から顧客を獲得する難しさはどのビジネスマンも体感していることではないかと思います。ここまで来れたのは紛れもなくお客様のおかげです。そして、ここまで私のことを支えてくれたスタッフのみなさんには本当に感謝しています。

今後のビジネスの展望

 前述した通り、2018年6月から民泊新法が施行されます。それに伴い条件に合わない民泊は排除されていってしまいます。民泊新法に則って民泊をする場合にはある届け出が必要です。今後はその届け出をしっかりと出して運営する民泊ホストが生き残っていくと思われます。民泊新法の内容の一例として、180日以上の民泊の営業ができなくなるということが挙げられます。仮に違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則が科せられる可能性があります。商業的に利益を求めるというよりは空資産を活用して副収入が得られればよいという方にとってはそれほど影響はないかもしれませんが、商業的に利益を追求する法人ホスト等にとって、この規定は今後の事業方針に大きな影響を与えることになりそうです。

 しかし、180日の営業日数を超える民泊(「ヤミ民泊」と呼ばれる)をどうやって監視・チェックするのかという行政側の課題もあるので、どこまでヤミ民泊が消えるかは定かではありません。とは言え確実に法律に則って民泊をするには民泊新法に従うしかありません。よって、弊社でも2018年6月までに届け出を出して合法で運営している民泊ホストさまと一緒にお仕事ができるよう動いております。そのためにも目の前のゲストさま、ホストさまに喜んでもらえるよう毎日の清掃を心を込めてやっております。

 ロボットにできる掃除もありますが、できない掃除もあります。

 

長文を読んでいただきありがとうございました^ ^

 

 

1990年石川県金沢市生まれ。中学校の時に教師に憧れ上越教育大学に進学する。ある一冊の本に出会ったのをきっかけに教師になることをやめ、飲食の道に進む。その後、ニューヨークへの留学を通して民泊専門清掃事業で独立。

 

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