副業ソープ嬢が語る夜の仕事の魅力と闇

こんにちは! SIDELINESのMyoon(ミュン)です。

今回はすごい世界へ突っ込んできました!

夜のお店「金瓶梅(http://www.kinpei.net/)」のナンバー2! 静香さんです!

静香さんは、昼はネイリスト、夜はソープ嬢として働く2つの顔を持つ女性。

そんな静香さんに、副業としての夜の仕事のシステムやメリット、デメリットについて赤裸々に伺いました。

 

短大での借金を返すために副業で夜の仕事を始めた

 

「カード会社がポンポン若い子にカード配ってたから。こういう子ってほかにもいっぱいいると思うのね。お金の教育ってもっと必要だと思う。」

 

そう話すとおり、静香さんが最初に夜の仕事に足を踏み入れたのは、若い女性にとって、とてもありふれた経緯でした。

 

静香さんは短期大学に在学時、学費や授業で使用する経費の支払いに困り、クレジットカードを使い始めます。学費のほかにも、ファッションやメイクにもお金をかけたいお年頃真っ盛り。

十分なお金の知識なしに使い始めたカードは、小額の使用と返済を繰り返す内に、多額のキャッシングが可能になっていました。気がつけばカード会社5社からの多重債務状態。20代で200万円の借金を抱えていました。

 

学校卒業後は出版社に勤めた静香さんですが、初任給からカード会社への返済額を除くと、生活が成り立ちません。そこで、副業としてマットヘルスの仕事を始めたのでした。当時、水商売の経験は全くなく、いきなりの風俗店勤務でした。

膨らんでいた債務は利息を除いた元金だけの返済でよい状態に整理し、出版社と夜の仕事のダブルワークを続けた結果、3年で借金を完済しました。

そんな頃、静香さんは通ってくれていたひとりのお客さんと恋に落ちます。どんなお客さんにも献身的に応えていた静香さんですが、好きな人ができた途端、ほかのお客さんと過ごす時間が苦しくなってしまいました。

静香さんはその恋をきっかけに、マットヘルスの仕事を辞めました。

 

“本場”吉原に挑もうと一度離れた夜の仕事に出戻り

借金を完済し、広告代理店も退職した静香さんは、好きなネイルアートの仕事に就こうと職業訓練に通います。

資格を取り、無事にネイリストとして採用されましたが、1ヶ月フルに働いても月給は8万円程度。それまでバリバリと出版社と夜の仕事のパラレルワークを続けてきた静香さんにとって、お給料は十分ではありませんでした。

夜のお店で出会った彼とは、3年のお付き合いを経て既に破局していた静香さん。

借金を返済していたときはお金を返すことに精一杯でしたが、今度はちゃんとお金を貯めたいという気持ちから、再び夜の仕事を始めることにしたのでした。

マットヘルスでの経験で学んだのは、所定のサービスだけでは満足せずにその線を超えようとするお客さんが10人中7人だということ。そのため、サービスを提供するのであれば、次は”本場”に行ってみたいと考えます。そして、脈々と受け継がれてきた夜の遊び場「吉原(よしわら)」の門をくぐりました。

 

「好奇心と向上心」に突き動かされた静香さん。高級店から順に面接を受け、数店の体験入店を経験。現在勤めるソープランドで働くことを決めました。

 

面接、体験入店で雰囲気を確かめよう

 

風俗店の就職活動ってどんなものなのでしょうか?

静香さんが経験した職種は、マットヘルス、デリバリーヘルス、ソープランドの3つです。

比較的、体の負担が少なく提供するサービスのハードルが低いことから、初めての夜の仕事に選んだのがマットヘルス。デリバリーヘルスは現場に赴くまでの時間が掛かったり、ホテル周辺で知り合いに見られるリスクがあるため、静香さんはあまり魅力を感じなかったそうです。デリバリーヘルスに比べると、ソープランドは室内で待機することができ、メリットを感じています。

インターネットでお店を選んで面接予約をし、対面式の面接へ。容姿や経験、面接官との相性によって、面接の合否が決まります。面接に通ると研修を受け、お店に掲げる写真を撮って提供し、日を改めて体験入店となります。

宣材写真は自己負担で撮ることが多いそうで、お店が勧めるスタジオや口コミで紹介されたスタジオで写真を撮ります。費用は2~3万円ほど。顔が売れているナンバー1クラスで写真を変えない人もいれば、マメに写真を撮り直して売り上げアップに取り組む人もいるそう。

 

静香さんの初めての夜の仕事で研修を担当したのは「女性の身体を見ても何も感じない、死んだ目をした」50代の男性。短時間の研修でした。それに比べ、吉原のソープランドでは女性の教官から2時間に渡って指導があったそう。研修はお店によっても随分違うものなんですね。

 

静香さんは、お店そのものの印象や雰囲気も重要視しています。自分に合っているかどうか、体験入店をして確かめてから職場を決めたほうがいいそうですよ。

 

週2勤務でも平均月収50万、しかも時間の融通が効く副業

 

出版社に勤めていたころは、毎朝カリカリした不機嫌そうな人たちでいっぱいの満員電車に乗り、9時から提示まで働くことがストレスだったという静香さん。

(その気持ち、よくわかります…… 私のようなフリーランスライターもそうですが、スケジュールが自分の自由になる生活を一度味わうと、満員電車に揺られる生活になかなか戻れないものです。)

 

この仕事のメリットのひとつは、時間の融通が効くことだと感じています。静香さんの勤めるお店でも、女性たちが10:00~18:00、14:00~22:00などそれぞれの事情に合った時間帯で働いています。

静香さんはネイリストの仕事も夜の仕事もほぼ丸1日の勤務。1ヶ月毎のシフト制で、それぞれの勤務日を決めています。週に1日は完全な休日としてスケジュールを組んでいますが、指名が入れば例外的に出てきてくれることもあるそうですよ。

 

そして、外せないのが報酬面でのメリット。週に2~3日の勤務の場合、売れていない人でも20~30万、平均的には50万、売れていると80万ほどの収入が見込めるそうです。ちなみにお給料は毎日、即日の現金払いなんだとか。

 

また、出勤日には待機室または割り当てられた部屋で待機してお客さんを待つのが一般的ですが、在宅で仕事を待つ”キャリア層”もいるそう。指名が入ると出勤し、お店を場借りするスタイルです。(売れっ子美容師さんも、そんな働き方をしている方がいますよね。)

 

働き方の自由度の高さに感心してしまいました。

 

「地獄を見るよ」

ここまでメリットを挙げてきましたが、心身ともに負担があることは否めません。

 

静香さんは休日を利用して頻繁に性病検査を受けています。この日も、取材のあとの予定を伺ったら「病院です。(ニッコリ)」と教えていただきました。

静香さんは幸い、これまでに大きな病気にかかっていませんが、常に気をつけなければならないのは確かです。

健康面でのリスクが伴うことは忘れてはいけませんね。

 

また、精神面でのつらさを抱えている同僚も多くいます。

 

「みんな、心を麻痺させてやっていると思いますよ。」

 

静香さんにとっては、借金がなくなったにも関わらず自らの選択で戻ってきた業界ですが、そんな静香さんですら「気が狂いそうな日もある」そう。

 

筆者が、本当にお金に困ったら相談しますと軽く発言したところ、こう釘を刺されました。

 

「本当にそうせざるを得ないのか理由を聞いて、引き留めるよ。地獄を見るからね。」

 

メリットもある仕事ですが、軽々しく足を踏み入れるべき世界ではない。

 

改めてこの業界の凄みを感じると同時に、出会って数時間の筆者に対して親身な発言が出てくる静香さんにちょっと惚れました。

 

前編では(男性の皆様には大変初歩的な内容だったかもしれませんが!)、普段知る機会のなかった夜の仕事のシステムについて、一般女性(および、静香さんいわく10人に1人という、ごく一部のウブな男性)のために取材しました。

実は、静香さんは夜の世界の人気ブロガーでもあります。

後編では、「結果が出て楽しくなっています」という静香さんに、夜の仕事で成功する人はどんな人なのか、現場の内情をより詳しく伺っていきます。後編はこちら

ソープ嬢ブロガーに聞いた! 夜の仕事で成功する人

 

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