フリー素材のモデルってどんな仕事? 現役ドイツ人ハーフに聞いてきた

こんにちは! SIDELINESのMyoon(ミュン)です。

この方、どこかで見た気がしませんか?

欧米系フェイスにがっちり体型、(うさんくさいほどの)まぶしい笑顔。

この方のお名前は江崎マックスさんです。

面識がなくとも既視感を覚えるのも無理はありません。というのも、マックスさんは無料素材(フリー写真)のモデルをされているんです。

 

今回は英語取材か~と意気込んでいたのですが、完璧な日本語スピーカーだったマックスさんに、安心して日本語で、無料素材のモデルというお仕事について伺ってきました。

いえ、お仕事というと語弊がありますね。

無料素材だけに、モデルも無報酬なんです。

 

無料素材のモデルはボランティア。でも有償の仕事に繋がるきっかけに

ブロガーやWEBライターが大変お世話になっている無料素材(フリー素材)とは、無料で使える写真のことです。

写真はサイトや記事のイメージに大きく影響する、とても大事な要素。

ですが、ぴったりの写真をすべてライターが自身で撮影するのは大変です。使いたい写真がWEB上に掲載されていても、著作権や肖像権の問題があり、自由に使うことができません。有料で購入できる写真もありますが、コストがかさみます。

そんな悩みを解決するのが、無料で(一定の条件下で)自由に使える無料素材なのです。

マックスさんは、その無料素材のモデルをされています。

撮影がある日は時間も長時間拘束されますし、手持ちの服を衣装として使うこともありますが、報酬はゼロ。

それでもマックスさんが無料素材のモデルを務めていてメリットを感じる点は、自己紹介が楽なこと、また、有償の仕事に繋がることです。そして、なんといっても「楽しいからやってるんです(笑)」とのこと。

マックスさんの無料素材は現在、300枚近く。たしかに、コミカルな表情や絶望した表情のマックスさんを300枚も見ていると、謎の親しみが沸いてきます……。

そして、無償のモデルを通じて舞い込んだ有償のモデル仕事も多数あります。

ざっとご紹介すると、男性用コスメ「CRISIS HOMME」のLP、ぽっちゃりメンズ向けファッション雑誌「Mr.Babe」、パンツブランド「BETONES」、「ドクターシーラボ」の公式動画など。

撮影では美女とご一緒することも多いそうです。

オイシイことがたくさんの無料素材のモデルには、どうすればなれるのでしょうか?

現役ドイツ人ハーフ江崎マックスさんが無料素材になった経緯

無料素材のモデルをはじめて知ったのは、ブログがきっかけでした。たまたまネット検索でたどり着いたブログを定期的に読んでいたところ、そのブロガーが無料素材のモデルを始めたのです。マックスさんにとっては衝撃的な出来事でした。なぜなら、そのブロガーの外見はいたって平凡だったのです。

「モデルというと、雑誌に出てくるイケメン、イケジョのことだと思っていました。そのブロガーがモデルをしていると聞いたとき、こんなのでいいの? と、自分の中のモデルの概念が覆された気持ちでした。」

マサイ族の衣装を着て不思議そうにするマックスさん

それからというもの、無料素材になりたいという野望を抱いていたマックスさんは、ブロガーのイベントでストックフォトサービス「ぱくたそ」の運営者を知っているブロガーと知り合います。

マックスさんはすぐに、無料素材になりたいという熱い気持ちを伝えました。そして、その人にくどくどとアプローチを続けた末に、ついに「ぱくたそ」の運営者に紹介してもらえるチャンスをゲット。2014年6月から、晴れて無料素材の人となりました。

マックスさんはドイツ生まれ、日本育ちの現役ドイツ人ハーフですが、クライアントからはそんなマックスさんの生い立ちが「使いやすい」と評価されています。

目鼻立ちがしっかりした外国人モデルは高級感を演出するのに向いていますが、異世界という雰囲気が出てしまうのだとか。それに比べ、ハーフを起用すると「浮かない」演出ができるそうです。

ブランド感と親近感を同時に表現できるということですね!

なりすましトラブル発生! 無料素材になるには覚悟が必要

マックスさんが採用された当時に比べ、無料素材モデルは狭き門になってきています。

無料素材として露出を増やすことが実益にも繋がるとわかり、プロのモデルを目指す人たちや自身の宣伝をしたい人たちから応募が殺到しているためです。マックスさんが登録している「ぱくたそ」では、数段階に及ぶ審査を実施しているそうです。

また、無料素材になりたいかどうかは、一度よく考えてみる必要があります。無料素材だけに、どんなことに使われるか正確に把握するのは限界があるからです。

マックスさんが熱望して登録した2014年当時も、契約書にサインする前に、ぱくたその運営者に「一晩考えろ」と言われたそう。

契約にサインをすると、その素材における自身の肖像権について、使用を許諾しないといけません。

 

実際にマックスさんも、なりすまし被害に遭ったことがあります。

芸能人もよく使用しているブログサービスで、マックスさんの写真をプロフィールに使い、起業家を名乗ってブログを運営している人物がいたのです。写真の利用に留まらず、名前までマックスさんを名乗っていました。

これは完全にアウトな使い方で詐欺に繋がる可能性がありました。この事実を知った、ぱくたその運営者「すしぱく」さんは、直ちにブログサービス運営者に通報。2日ほどで解消することができました。

ここまで顕著な例だと通報が可能ですが、実際にはグレーゾーンの利用も多いのが実情です。マックスさんはFacebook広告でも、なりすまし被害に遭ったことがあるそうですから、決して珍しいトラブルではないことがわかりますね。

露出が増えることで利益に繋がる面もあれば、知らないところで不利益に繋がる面もあることを知っておかなければいけません。 

「ぱくたそでは契約もちゃんと交わしますし、運営者のすしぱくさんがモデルをしっかり守ってくれているのが、ありがたいです。」とマックスさん。

無料素材はモデル名が掲載されない場合がほとんどですが、ぱくたそではモデル名を公開しています。ここからも、素材に対する運営者のポリシーがわかりますね。

無料素材のモデルを始める場合は、運営体制もチェックしたほうがよさそうです。

脱フォトショのためにジム通いも。「かっこいいと思ったらやる」

過去にはぽっちゃり系メンズのための雑誌にも載るほどだったマックスさん。

ある日、撮影後に掲載された写真を確認したところ、フォトショップで大幅に加工されていてショックを受けました。それからはジムに通うなどして、ダイエット。「脱フォトショ」を掲げて10kgの減量に成功しました。

スーツを着てドヤ顔もかっこよくキマりますね!

 

「僕の場合は、楽しそうとか、かっこいいなと思ったら、とにかくやることにしています。」

マックスさんは自分の気持ちに素直に行動してみてほしいと語ります。

メリットもあればリスクもある無料素材のモデルですが、気になる方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

なお、この記事で使用した写真はほぼすべて、マックスさんの無料素材を使用しました。(モデル実績に使用した写真のみ、ブログから転載。)

見て楽しい無料素材がたくさんのフォトストックサービス「ぱくたそ」は下記リンクからご利用ください。

●マックスさんの無料素材はコチラからどうぞ↓↓
 「ぱくたそ」モデルMax_Ezakiの無料素材

また、モデル活動の新着情報やダイエット事情などはマックスさんのブログでもフォローいただけます。

●マックスさんのブログ↓↓
リズム音痴 

●マックスさんのホームページ↓↓
maxezaki.com

●写真素材の使用例、モデル活動まとめ↓↓
Max_Ezaki

無料素材の中では、カメラマンにもなり、ドバイ人にもなり、疲弊した会社員にもなるマックスさん。

本当はどんな人なのでしょうか?

後編では、謎のドイツ人ハーフ江崎マックスさんの経歴や素顔に迫ります。

後編の記事はコチラ↓↓

極貧ドイツ留学生がマルチエンジニアに。今日とは違う明日の生き方

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