【’18年版】副業としてのNISAとつみたてNISAのメリット・デメリットのまとめ

こんにちは。実は先月から久しぶりに趣味のテニスを再開したんです。が、もうね、痛いわけ。膝が。齢30になりまして「健康にも投資しないと!」と思ったんです。そして鼻息荒めにテニスクラブに申し込み、意気揚々と駆け回ったら膝が持ってかれまして、投資したら税金だけ先に徴収されているシノブです。

今回はそんな無謀な投資ではなく、税金のかからない投資の「NISA」と新たに登場した「つみたてNISA」をご紹介します。平成30年1月からは、長期の積立・分散投資に特化した新しい制度の「つみたてNISA」がスタートしました。既存のNISAとはどんな違いがあるのか、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみましたので、NISAとつみたてNISAでどちらが良いかを検討している方は参考になさってください。

NISAとは利益に税金がかからない金融商品への投資の仕組み

NISAというのは2014年から始まった投資の仕組みです。少額から始められて一定期間・一定額までの利益に対して税金がかからないというメリットがあります。

一般的な株式投資の場合、国内の上場株式でも海外株式でも「配当金」と「譲渡益」に対してそれぞれ約20%の課税がかかります(配当金のみ、総合課税を選択すると15%~55%まで税率が変動します)投資信託の場合も同様に、「分配金」と「譲渡益・解約益・償還差益」に対してそれぞれ約20%の課税がかかります。(※厳密には所得税及び復興特別所得税で15.315%、それに住民税が5%持ってかれるので、20.315%が正)

ざっくりとイメージをお伝えすると、例えば、1株100円の株式を1万(10,000)株購入したとします。この段階では100万(1,000,000)円を投資してます。その株が購入した1年後に1株110円になったので全ての株式を売却したとすると、1,100,000円になります。この場合、100,000円の売却益が出ていますが、通常の株式投資なのでこの100,000円に対して20.315%の税金がかかります。なので20,315円が税金として徴収され、手元に残るのは79,685円です。

ところがNISAの場合は新規投資額で120万円まで、そしてその投資開始から5年間の間は株式の配当金や売却益に対して税金はかかりません。投資信託の場合も同様です。わかりやすいように、イメージにまとめてみました。

NISAは譲渡益(売却益)が非課税

NISAは配当金も非課税

NISAで利益が非課税なのは投資総額600万円まで

投資で出た利益に対して税金がかからないので、投資をする人にメリットがあるNISAですが、運用する上でいくつか制限もあります。

1つめは非課税となる投資額には限界があり、投資額は最大で600万円です。また1年あたりの投資額にも120万円という限度額が設定されています。

NISAで利益が非課税の期間は5年目の年末まで

NISAでの利益に税金がかからないのは5年間です。ただし気をつけて頂きたいのですが、「購入した日から5年間」ではありません。1年の基準は「購入した年の1月1日から12月31日まで」です。ですので、2018年の12月1に購入した株式や投資信託も、2018年12月31日までが1年で、2019年1月1日からは2年目という計算になります。ちなみにこの期間中にNISAで出た利益には税金がかかりませんので、確定申告も不要です。

また、非課税期間が終了しても翌年の非課税投資枠に移す(=ロールオーバー)ことが可能で、ロールオーバー自体には上限額はありません。(保有している株の時価合計が120万円を超えていても、ロールオーバーに限度額はありません)

NISAの口座開設可能期間は2023年まで

NISAとして口座を開設出来る期間は2023年までとなっています。投資運用自体はそこから5年間可能なので2027年まで可能です。2014年にスタートしたNISAですが、2017年(平成29年)12月時点では1098万口座が開設され、買付け額は全体で12兆4840億円にもなっております。

つみたてNISA(積立NISA)とは、より少額から始められて
ローリスクな金融商品への投資の仕組み

そして2018年の1月から、新たな少額投資非課税制度である「つみたてNISA」がスタートしました。

基本的にはNISAと同じで、NISA口座内で購入した株式や投資信託などの金融商品から得られる分配金や譲渡益等の利益が非課税になりますよっていう制度です。ただ、つみたてNISAの場合は年間の投資上限額が40万円に制限されるのですが、非課税機関が通常のNISAの4倍の20年間となる制度です。NISAに比べて少額の投資から始められて、手数料が低いなど投資初心者にも始めやすい仕組みになっています。

NISAと積立NISAの違いまとめ表

現行のNISAとつみたてNISAの違いを表にしてまとめてみました。

   NISA つみたてNISA
 毎年の投資上限金額  120万円 40万円
非課税機関   5年間
※ただしロールオーバー利用で最大10年間
20年間
口座開設機関  10年間
(平成26年~平成36年)
20年間
 (平成30年~平成49年)
投資対象商品   現物株式、株式投資信託、米国株式、中国株式等 長期の積立・分散投資として基準を満たした投資信託 
投資方法  通常の買付
積立方式 
積立方式 

NISA、つみたてNISAは時間の無い人の副業に向いている

NISAやつみたてNISAは初心者でも馴染みやすく、かつ利益を出しやすい投資の仕組みとして運用されていますが、副業という観点で考えてみた場合、特に時間のない人には非常にオススメの副業と言えます。

副業をしようと考えた時に多くの人のネックになるのが「時間」です。平日の仕事終わりや土日のまとまった時間って、家事の時間や、そもそもの休息の時間に充てたりするとすぐに時間は無くなってしまいます。その点ではNISAの場合、最初に口座を開設したり、どの銘柄に投資をするかを選ぶのに時間はかかるものの、その後は基本的に時間をかける必要はありません。短期間で大きなリターンを得たい場合の副業としては相性は良くありませんが、まとまった資金を持っていて、長期的に資産を増やしていくのが目的の方はぜひNISAを副業の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

長期的にリスクの少ない副業なら、つみたてNISA

2018年から始まったつみたてNISAは、より長期的・安定的な副業として向いています。投資できる金額がNISAをに比べて低額であり、投資対象も投資信託に限られているなどの制限はあるものの、その分リスクが少なく、安定的に資産を増やしていける可能性のある副業です。

NISAとつみたてNISAは個人での併用が出来ず、必ずどちらかを選択しなければならないのですが、例えばご夫婦で取り組めば、旦那さんはNISAで比較的大きなリターンを狙いにいって、奥さんは低額でコツコツ確実に資産を増やしていく、なんていう夫婦の副業のスタイルもありですよね。

ここで取り上げたNISAやつみたてNISA以外にも、子供の定期預金感覚で投資運用できる「ジュニアNISA」等もあります。時間が無くて副業が出来ないと悩んでいる方は、ぜひNISAでの投資をご検討くださいね!

 

 

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