こんにちは。シノブでございます。
突然ですが僕、金貨とか銀貨とかの「硬貨」が結構好きです。子供の頃に見た「天空の城ラピュタ」でパズーがムスカから手渡されるちょっとばかしの金貨だったり、グーニーズの終盤で船内で見つける大量の金貨だったり、友達から借りたゲームボーイソフトの「6つの金貨」だったりに、その都度、順次心を奪われてきておりました。中でもあれが凄い。「ダックテイルズ」。BSで18時くらいからやってましたよね。金貨の海で泳ぐのがもう最高に感情を揺さぶられてた。金貨や銀貨特有のあの質量感・ジャラジャラ感とか、ぶつかると鳴るちょっと鈍い金属音とか、たまらぬ。
そんな僕が今回書いていきたいのが「500円玉貯金」です。500円玉貯金と言いながらも実は500円玉+α貯金になってました。ただ、硬貨厨の僕には最適な貯金術だったかもしれず、なんやかんやあって1年弱で18万円貯まりました。今回はそんな500円玉貯金を成功させるためのハウツーをね、誰得だよっていう「胸のときめき」と一緒にお届けしていきますよ。テーマは「幸せの総量を減らさない節約」。コレです。
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500円玉の重さは旧500円が7.2g・新500円が7g
まずは500円玉貯金の主役「500円硬貨」に関してお伝えしていきます。500円硬貨といえばなんといっても際立つ黄金感。大きさ。厚み。金貨厨にたまりません。ちなみにこの500円硬貨というのは世界で見ても有数の高額面硬貨で、スイスの5フランやキューバの5ペソと並ぶ「価値の高い硬貨」です。ところがコレが原因で変造硬貨事件に巻き込まれ、2,000年には改鋳を余儀なくされました。で、その500円玉は新旧で色々と違いがありまして、重さにも0.2グラムほど違いがあります。その他の違いは以下の通り。
旧500円硬貨 | 新500円硬貨 | |
正式名称 | 五百円白銅貨 | 五百円ニッケル黄銅化 |
重さ | 7.2g | 7.0g |
直径 | 26.5mm | 26.5mm |
厚み | 1.85mm | 1.81mm |
新しい500円玉のこの黄金感は旧硬貨に比べて銅とニッケルの割合を減らし、亜鉛が加わった事によるものだそう。見てこの黄金感。
ちょっと古いですけど、2011年の統計では、500円硬貨は日本の硬貨の中で唯一流通量の増えていた硬貨なんだそうです。EdyやSuicaなどの電子マネーでの決済が普及しはじめた時期なので、支払いやお釣りに使う硬貨の需要がどんどん低下していっていたのですが、その中でも500円玉だけは流通残高が右肩上がりだったのです。(流通残高というのは市中に出回っている貨幣の合計金額のことです。日本にある500円硬貨の枚数が年々増えていっていたということ。)硬貨の中で1番高額で、金額に対して1番かさばらない硬貨である500円玉。デフレ進行の日本の中で500円以下の商品が増えて、小売店ではお釣りとして使われる機会の多くなり、一方で余分な小銭を嫌う客が増えたこともあり500円玉が活躍するようになったのではないかと言われています。
500円玉貯金箱の開け方は缶切りでこじ開ける
では実際に貯金箱を開けていきましょう。このタイプの貯金箱は開けるのに缶切りが必要です。その昔小学生くらいの頃に、輪切りのパインの缶詰を片っ端から開けに開けて食べまくってこっぴどく怒られた時以来のドキドキ感。
やはりこうでもしないと中身が取り出せないっていうのは良いですよね。この開封のしにくさのメリットに関して詳しくは後述します。多分みんな気づいているでしょうけども。
500円玉貯金で満タンになった貯金箱の重さは
貯まった金額を発表する前に、この貯金箱の重さを測っていきたいと思います。ただここで1つ、皆様に告白しなければいけないことがあります。これをご覧くだされ・・・!
この方が早く貯まるかなと思い、実は500円玉貯金とは言いながらも実は100円玉も混ぜて貯金しておりました!(よく見ると50円玉も入ってる)その挙句、「100円玉たくさん入れると溜まる金額が減っちゃう」という妙な危機感があり・・・
たまに1万円もぶち込んでおりました!100円玉を結構な枚数入れていたのでその分焦って1万円札を結構いれており、最終的には5枚入れてました。
そしてなんか見覚えのないお札も入ってる・・・。
嫁が気まぐれで1000円札とか入れてくれてたっぽい!
こんな感じなので、純正の500円玉貯金ではなくなっていますが、ただこんな「自分ルール」を適用したおかげで楽しく短期間で貯金することが出来たかなとも思っています。で、話を戻しまして貯金箱の重さですが
最終的な貯金箱の重さは3.4kgでした。
ちなみに前述したとおり、新500円硬貨は1枚7gきっかしです。30万円を500円で割ると600枚。600枚×7gは4.2kgになりますね。600枚もの500円玉って凄い。月に5枚貯めても1年で60枚。10年かかる。
結局、1年間の500円玉貯金(仮)で18万円貯まりました。
ではいよいよ、貯金箱を開封していきたいと思います。見出しに書いちゃいましたが金額としては18万円貯まりました!厳密には181,200円です。内訳は以下の通り
紙幣・硬貨 | 数 | 金額 |
10,000円札 | 5枚 | 50,000円 |
1,000円札 | 1枚 | 1,000円 |
500円硬貨 | 175枚 | 87,500円 |
100円硬貨 | 422枚 | 42,200円 |
50円硬貨 | 10枚 | 500円 |
そんな愛しい500円玉を集める500円玉貯金ですが、始めるのに必要なのは何はなくとも貯金箱です。
500円玉貯金の貯金箱はダイソーで売っているものでOK
500円玉貯金を始めるのに必要なのは貯金箱ですが、これはダイソーさんの貯金箱が非常にオススメです。僕が使ったのは500円玉を一杯に入れると、30万円貯まるタイプの貯金箱。ダイソーではこの30万円貯まるタイプの貯金箱以外にも10万円貯まるタイプの缶詰型の貯金箱や5万円貯まるタイプの缶詰型貯金箱もあります。
500円貯金の両替方法は銀行か郵便局へ
貯まりに貯まった500円玉。金貨厨としてはこのまま愛でていたい気持ちもありますが、一度リセットして新たな貯金ライフを始めようと思い、この500円玉を両替する方法を調べました。
大手3銀行は両替機を使うことで500枚まで無料で両替可能
みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行の大手3銀行では2018年2月時点では、両替機を使うことで1日500枚までは両替が無料で行えます。500円×500枚なので25万円までは1日で両替が可能です。
窓口での両替は手数料のかからない上限枚数が低い
一方窓口での両替になると、一気に手数料のかからない上限枚数が低くなります。大手3銀行でも30枚~50枚までしか無料では両替はしてくれません。かつ、口座を開設している銀行じゃないと両替してくれません。なので基本的には両替機を使う方が良いですね。両替機を使えないケースはどんなケースかというと、旧500円硬貨は両替機で使えないことが多いです。前述の変造硬貨事件の影響で、国内の両替機や自動販売機では旧500円硬貨はほとんど使えなくなってしまいました。
両替ではなく入金であれば手数料はかからない
両替機が無い場合でも間接的に無料で両替をすることは可能です。それは一旦硬貨を入金して、手数料無料の時間帯にまた引き出すことです。どの銀行でも、基本的に入金に手数料はかかりません。それはたとえ硬貨での入金であっても同じです。一方そのお金を引き出す時には、手数料無料の時間帯を狙いましょう。各銀行で内容は異なりますが、コンビニATMでお金を引き出すのに手数料がかからない回数や時間帯があります。それを狙って間接的に両替を行いましょう。
近くに銀行が無い場合は郵便局でも可能
両替機を探したけど近くにない。そんな時には郵便局でも銀行と同じように間接的に両替は可能です。またこれは各郵便局によって異なるのですが、硬貨で入金が出来るATMも存在します。窓口がやっていない時間帯でも郵便局のATMで硬貨のまま入金することも可能です。
500円玉貯金のコツは「幸せの総量を減らさない節約」
500円玉貯金の本質は「節約」です。毎月の生活費の上限を変えずに、お金を使う優先順位を変えて「貯める」ことにお金を使う「節約」なんです。その過程ではやはり金銭的には我慢が生じるかもしれませんが、それを貯める楽しみで相殺し、日々の「幸せの総量」を変えずにお金を貯めることこそが、500円玉貯金の本質であり成功させるコツの1つです。僕なりに大事だと思う500円玉貯金のコツをいくつかご紹介します。
500円玉貯金のコツ①500円玉貯金の意味とか考えださない
ここまで読んでみて「あれ、これって結局使うお金を減らしているだけだよね」っていう考えも脳裏をよぎると思うんですけど、まさにその通りで、茶番なのかと言われればそうだと思うんです。前述の通り500円玉貯金の本質は節約なのでね。身も蓋もない言い方をすると「貯められるなら何でもいい」。でもそれがまた難しいんですよね。節約には大小の我慢が伴いますのでね。だったら少しでも節約に楽しみを見出して、茶番であっても成功させて「実」を取るのが、齢30を超えた金貨厨の嗜みかなと、そう思うわけです。だから意味とか深く考えない。考えて行動が止まるならもってのほか。500円貯金の良し悪しの結論は、行動した結果で得られたもの=「貯まった金額と使い道」から導き出そう。
500円玉貯金のコツ②自分ルールをどんどん適用しよう
「500円貯金って言う割には、100円玉はおろか万札まで入れやがってこの体たらくめ!」という諸兄のご意見がね、ブラウザ越しに聞こえてきそうです。でも、毎月の幸せの総量が変わらないとして、30万円貯めるのに1年かけるか3年かけるかを選ぶなら、僕は1年で貯めたい。貯金においてスピードは1つの正義だと思っているのです。ただ、もしそれで毎月の「幸せの総量」が減っちゃうなら話は別で、幸せの総量が減らないスピード感で貯めるのも大事かなと思います。ただね、美味しいものを我慢しないといけないとかの「節約することでちょこちょこ減ってるかもしれない幸福感」を、日々重くなる貯金箱を愛でることで相殺できるのが金貨厨ですからね。毎日貯金箱を振ってジャラジャラと音を聞くだけでもう、是非に及ばず。現代の吝嗇。
なので、自分ルールはどんどん適用OKだと思ってます。幸せの総量が減らない範囲で、甘くも辛くもしていきましょう。
500円玉貯金のコツ③簡単に開封できない貯金箱で貯金しよう
「目標があれば貯金は続けられる」っていうのは500円玉貯金のハウツー系記事に必ず載っている様式美の1つなんですけど、目標を煽られるのが嫌いで自分にゲロ甘な僕からすると、目標があろうがなかろうが物理的に取り出せない貯金箱の方が頼りになります。もちろん目標ってあればあったで良いと思うんですけどね。目標を達成するためには、達成しやすいような環境作りも大事なわけです。今回僕が使ったような缶切りじゃないと開かないタイプでも良いですし、ブタの貯金箱も良いですね。割らないと中身を取り出せない硬派でロックな仕様のブタですよ。500円玉貯金を成功させるためには、目標とかマインドとかブレやすいものに頼らず、行動を物理的に制限してくれるような屈強な貯金箱に頼りましょう。
500円玉貯金のコツ④本当に使いたい時が来たらドンと使っちゃおう
コツ③と真逆のことのように感じるかもしれませんが、これも1つ覚えておいて頂きたいです。貯金をしていることに関して、もしかしたら「貯金は貯めることが目的になっちゃダメだ」と言われることもあるかもしれません。僕も貯める事自体を目的にしないほうがいいっていうのは賛成です。僕は今回思いつきで1年間で貯めること自体を楽しんでやってみようとチャレンジしましたが、期限を決めない貯金や、10年間ていう長期間の貯金であれば、目的は明確に持った方が良いかなって思います。そして本当にお金を使いたい時が来たら、志半ばでも思い切って使うべきだとも思います。お金を使いたい時に我慢して使わなかったりすると、それはやっぱりもったいない。家族や親戚のお祝いや、仲の良かった同級生同士が珍しく集まれる旅行、大好きなアーティストのラストライブ、なにか頑張ってやり遂げた自分へのご褒美とかね。
貯金の最大のコツは幸せの総量を減らさないことです。大きな目的のために頑張って貯金して、幸せな時間に充てるも良し。1年間とりあえず楽しんで貯めてみて、貯まったお金をまた別のことに使っても良し。ちなみに僕は今回貯まったお金は、サイドラインズの運用費に回したいと思います。
こだわりの貯金箱を使えば、貯める楽しさもちょっと上がる
僕の場合は貯金箱をジャラジャラするだけで「ああ~貯まってるな~」という実感が湧いてモチベーションを維持できましたし、簡単に開封できず、且つ中が見えない貯金箱を使うことで、日々増していく貯金箱の重みに「もしかしてもう10万円くらい貯まったかな・・・!」と妄想して楽しんでました。貯金箱1つで500円貯金の楽しさは変わってきますよ。この記事を書くにあたって、次の貯金ライフを共にしたい貯金箱がいくつか見つかったのでシェアしたいと思います~
お金を台の上に置くと、くまモンがにゅっと現れて貯金箱にしまうタイプの貯金箱。貯金というかくまモンを愛でるための貯金箱。ボタンを押せばお金置かなくてもくまモンが出てきます。
黄金に輝くスライムの貯金箱。高さ19センチ、直径20センチなので存在感も抜群です。Amazonの評価もすんごい高い。
私、魔女のキキです。こっちは貯金箱のジジ!
こういうのがシンプルだし開かないしで、一番良いかも
あぁ素晴らしき哉500円玉貯金ライフ
この1年間貯金をしていたという感覚は薄く、金銭的にも我慢していたという感覚はほとんどありませんでした。今まで何かとしていた無駄な出費や浪費がそのまま貯金に回ったのかもしれません。むしろ500円貯金をしていて、貯める喜び&貯まる喜びを感じる方が大きかったです。その結果、1年間で181,200円が貯まりました。ありがとう500円玉貯金。これからもよろしくね。
では最後に、この500円玉貯金ライフの素晴らしさを伝えるフォトギャラリーでお別れしようと思います。
以上、500円硬貨貯金で18万円貯めたお話でした。実は僕は貯金自体が若干否定的だったのですが、1年間楽しめました!皆さんもぜひお試し下さい~