漫画家アシスタントの副業をしていた男性にお話聞いてみました

よろしくお願い致します！副業の内容としては、漫画家がキャラクターを書いた後ろに背景を描いたり、黒で塗りつぶしたり、そんなことをするのが漫画家アシスタントです。あとはそれ以外にも雑用一切を任されますね。

そうですねー現場はもう完全に作家さん次第という感じで、とても親切にしていただいた現場もあれば、犬畜生のような扱いを受けたような現場もあります（笑） 私は最初に行ったところ以外は比較的恵まれた環境だったと思います。とはいえ最初の現場も私自身が非常に未熟であり、思い返すと関係がギスギスしても仕方なかったような気がすると、今になって反省しています。

本当に初歩的なことで言うと、業界用語もわからないんですよね。私はほとんど素人の状態から漫画家さんのアシスタントになったんですけど、そのあたりの知識が無かったので会話に付いていくのに苦労しました。あとは仕事と仕事の関連性もわかってなかったんですよね。あの仕事はこのためにあるから、先にやる必要があるとか。漫画を作る仕事ってチームプレーなので、自分の作業が遅れると周りの足を引っ張ることもあるんです。仕事の振り方も漫画家さん次第ですけど、最初は苦労しましたね。

そういう仕事の出来や人間関係以外のところでいうと、「通い」と「泊まり」の現場があることですね。泊まりの現場は数日泊まって原稿を上げるまで、最終日はたいてい徹夜になります。 人間的な生活を送りたければあまり泊まりはオススメできません。毎日家に帰って好きなテレビ見るくらいじゃないと心を壊しかねません。お風呂もまともに入れないこともありましたしね。

はい。ですが雰囲気の良い現場に入ると、皆で最近見た映画がこれが面白かったなど、雑談をしながら作業ができて、楽しいと思うことも多かったですよどちらかというと、そういう雑談の多い職場は男性の漫画家さんの職場が多かったように思いますね。

一言で男性の漫画家さんといっても様々なんですけど、集中出来るタイミングが少ない人なんかは結構雑談をしている時間のほうが長くて、やるときは1日しっかり集中して書き切る、みたいなスタンスの方が多かったように思います。漫画家さん自身も適度にサボりたいんじゃないかと（笑）

そうですね。漫画家さんのアシスタントの求人は、週刊誌とかの裏にこっそり求人が出ていたりしますよ。こないだも、僕の大好きなキングダムの作者の原泰久さんがアシスタントを募集されてました。

そういう雑誌の裏の募集だと、経験者を募集していることが多いんですが、自分の好きな漫画に携われるかもしれないチャンスって、実は結構あるんです。

報酬は大体1日1万円くらいですね。ただ1日と言っても8時間ではなく、大体12時間～16時間くらい仕事しているので、決して楽な仕事ではないですね。椅子に座って16時間なので、忍耐力とか健康を維持する能力も求められますね。

色んな現場がありますが、漫画家さんのアシスタントは面白いです。自分の好きな作品に携われるっていうのは、貰える報酬以上の喜びがあります。大変なことも多いですが興味があればぜひやってみてください！