介護認定審査委員の副業をしている男性に話を聞いてみた

こんにちは。サイドラインズの信夫です。

今回は介護認定審査委員のお仕事を副業にしている50代男性の和尚さんにお話を聞いてみたいと思います!

シノブ

和尚さん、よろしくお願いします!早速なんですが介護認定審査委員の仕事というのはどんなお仕事なんですか?

文字通り、介護認定の審査をする仕事ですね。介護認定をうけるためにはまず要介護認定調査が行われるのですが、その要介護認定調査の内容を審査し、最終的な要介護度を決定する仕事ですね。

和尚さん

シノブ

なるほど。要介護認定の審査をするお仕事となると、その副業は県とか市とかの依頼で行うお仕事なんですか?

そうですね。私は昨年正社員を退職したのですが、これまで福祉の現場で働いてきたのでその経験を活かして何か仕事が出来ないかと思っていたんです。そんな時に前職の施設長から介護認定審査委員の話を聞いて研修を受け、市と業務委託契約を結びました。一般的には、高齢者施設に対して市役所から認定審査委員を申請するよう依頼があるんです。 高齢者施設は、職員の中からケアマネジャー資格を持っている者や、介護経験年数の長い者を推薦し、研修を受けて介護認定審査委員になります。私は前職の勤務経験が長かったので辞めてからもお声をかけてもらえたんだと思います

和尚さん

介護認定審査委員になるには特別資格は不要だが、
経験豊富で結果的に資格を持っている人が多い

シノブ

市とのお仕事なんですね。この介護認定審査委員のお仕事をするには何か特別な資格が必要になるのでしょうか?

介護認定審査委員になるのに研修は受ける必要がありますが特別な資格は必要ありません。ただ介護認定審査委員になる人達というのは医療や介護の現場での経験が豊富な方々で構成されます。なので自然と看護師や介護福祉士、ソーシャルワーカー等、なにかしらの資格を持っている人がほとんどですね。

和尚さん

シノブ

そうなんですね。実際のお仕事はどんな流れで進んでいくんでしょうか?

研修を修了した者は市役所と委託契約を結び、月に一回程度「認定審査会」に参加します。そこで認定審査を行います。 認定審査会に先立って、審査委員には30名分程度の「要介護認定調査票」と、その「主治医意見書」が送られてきます。 あらかじめその全てに目を通し、不明な点や明らかに間違っている点があれば、市役所の介護保険課に意見を申し出ます。 介護保険課はその意見に基づき、認定調査員に電話聞き取りを行ったり、主治医に確認を取ったりします。 そのうえで認定審査会当日は、医師、保健師、福祉関係者の三者で行います。

和尚さん

シノブ

結構入念に行われるんですね。色んな視点でみて要介護度を判定するんですね。

やはりお金にかかわる部分ですからね。それだけ慎重に決めていく必要があるんだと思います。介護度の審査を出来る人自体がそんなに多くないので、偏りが出ないようにと慎重になるんですよね。

和尚さん

介護認定審査委員の副業は人手不足

シノブ

なるほど。実は僕も以前に医療介護の業界で仕事をしていたのでなんとなくイメージ出来るんですが、どこもやはり人手が足りていないですよね。

はい。認定審査委員のなり手は少ないですね。ただこの認定審査委員の選定の一連の流れの中で、市役所の介護保険課からの依頼と指導をうけることで学びも多かったんです。法人としてはなくてはならない信頼関係の1つでした。

和尚さん

介護認定審査委員の報酬は12,000円/回

シノブ

そうだったんですね。この介護認定審査員の副業は報酬は出るのでしょうか?

はい、出ます。1回12,000円とプラス交通費でした。1か月に約1回のペースで、年間11回程度の副業でした。源泉徴収も行われていました。

和尚さん

シノブ

ほぼ毎月行われているんですね。それって結構なペースだと思うのですが、そのあたりの大変さはいかがでしたか?

そうですね。個人としては、30件の調査票の読み込みに時間をとられ、どちらかというと辛い仕事でした。ですが介護保険行政のスタートラインにあたる仕事なだけに、やりがいはありましたね。定年を迎えた自分でもできることがあるという責任も感じられて嬉しかったです。

和尚さん

シノブ

これまでのご経験を活かして定年後も出来る仕事というのは良いですよね。では最後に介護認定審査員の副業に興味がある人達にメッセージをお願い致します。

介護認定審査員のお仕事は、やりたいと思ってもすぐに出来る仕事ではありません。長い経験が必要になるお仕事なので焦らずに、まずは今目の前にある仕事に熱心に取り組んでほしいと思います。これからもっと介護の必要な方が増えてくるにあたっては、非常に重要で責任のある仕事だと思うので、ぜひ色んな人に興味を持って頂きたいです。老後・定年後でも出来る仕事です。

和尚さん

シノブ

和尚さん今日はありがとうございました!

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