クレーン運転士の副業をした人に話を聞いてみた

そうですね。今は名称が変わって正式には「クレーン・デリック運転士 （クレーン限定） 」という名称になりましたけどね。 全てのクレーンを操作できる免許と、床上運転式クレーン限定 の免許の2種類がありますね。

はい。以前は本業でクレーン運転士をしていまして。今は本職が終わった後に、工事現場で数時間ほどクレーンを動かしていました。

工事現場で、釣り荷をつるして鉄筋など、場所の移動や吊ったままの作業をしました。本職の後、18時から3時間程度、クレーンの本職の方々が休憩を取っている間だけの作業でした。同時に玉がけも持っているので、工事現場での吊り荷、鉄筋の移動などをやりました。日によっては、移動だけでなく、タワーの組立作業に携わり、旋回だけでなく、上下の移動や組立、ビル階数の移動なども行いました。基本的にクレーン運転作業でしたが、玉がけや重量目測、アーク溶接の仮止めなど、建築系や工業系ではなくてはならない作業をいろいろやらせてもらいました。アーク溶接の仮止め作業は本溶接をする前の位置決めようせつなので、時間もかからず、こちらも楽しめて収入をもらえたので、非常に助かりました。出来ればもっと資格を持っているので、他の作業にも携われると良かったと思いました。定電圧や高所作業車などの資格も生かしていきたいと思いました。

そうです。資格は全部、昔本職でやっていたころに取得したんですよね。

そうですね。今回は久しぶりのクレーン作業で、割と出来て楽しかったです。これを本業にも出来るかもと考えたが、事故などを起こしたときを考えると、本業にするのは難しいと感じますね。副業の何時間かならもう少しやってみたいと思いますけどね。

探せば結構見つかりますよ。今はほら、東京オリンピックやらもあって都市部の開発が進んでるでしょう？それもあってどこも人手不足なんですよね。本当は会社も正社員として雇いたいのかも知れないけど、どこも同じ状況でそうも言ってられないんだと思います。

クレーンの副業は2017年9月から12月まで週3回ほどやったんです。その時は時給2100円でした。

やっぱり人材が足りていないのと、それだけ需要があるんでしょうね。

収入的にはありがたいんですけど、それなりに大変さもありますよ。 肉体的にはそうでもありませんが、作業上、事故を起こすと大事故になってしまう作業なので精神的に凄く気を張って作業に挑まなければならないのが大変キツかったです。もう少し慣れたららくになれたのかなぁと思いました。

私がクレーン作業を本職にしないのはそういう点もあるんです。たまにやるには良いんですけどね。ただ、まだ工業系の仕事も出来ると気付けたので、今の仕事がダメになっても、工業系や建築系の仕事に逃げ道を見出せたのは自分の中で、非常に収穫ではないかと思えたので良かったと思いました。元々、工業系の方が収入が良いので、何らかの形で転職も良いかな。など考えれました。