複業が自然に派生したのは本業の映像製作を突き詰めたから

こんにちは!サイドラインズのランボーです。普段何気なく見ているCMなどの動画を製作している、映像クリエイターの平林亜子さん。

インタビュー前編では、本業を突き詰めた結果派生した複業についてのお話を伺いました。

前編はこちら↓
資生堂ビノラボのCMを手掛けた映像クリエイターが本業から派生した複業とは

後編では、本業である映像製作に対し、以前からどのように向き合っているか?を伺いましたよ。

フリーランス時代は映像一本だった

映像製作を極め、機材愛を突き詰めると自然と複業に繋がった。では、その本業を突き詰めるために、映像製作においてどんな心構えで仕事と向き合ったのでしょうか? 今の平林さんの原点となる話をお聞きしました。

取れる仕事は全部取る

平林さんはこう言います。

「より好みせず、基本来た仕事はすべて請けています。キャパオーバーかな?と思うときがありますが、成長の為の試練と思うと不思議と毎回なんとかなっているんです。ピンチの度に成長しキャパが増えている実感がありますね」

と、とてもストイックな姿勢。映像業界は競争が激しいので、キャパを増やし自分自身が対応できることを増やすのは必然な姿勢と言えそうです。

また、平林さんは映像製作の企画から関わるスタイル。企業さんとは、上流の段階から一緒にやるので企画の密度が高くなり、必然的にクオリティが高い映像を製作できるのです。

7枚の名刺を持っていたことも

そんなすべての仕事を請けるスタイルで仕事をしていた平林さんは、フリーランス時代は名刺を7種類持ち歩いていたそう。会社がすべて違うので、案件によって出す名刺を変えていました。

ジャンルが違う仕事をする際に、複数の肩書分名刺を用意することは聞いたことありますが、同業種での名刺複数持ちは聞いてて驚きました。

オープンキャンパスで教える立場に

平林さんは、時々四角くなった頭を丸くするために映像系の専門学校でオープンキャンパスの先生をやっています。

オープンキャンパスでは元々、撮影、監督、照明、編集、CGなど専門分野に特化した体験しかできないのことに、平林さんは疑問を持ちました。

なぜなら、高校生にとってはひとつの職種しか体験できないと、自分のやりたいことも見えていないのに向き不向きがわからず、入学する判断ができないことと、入学後に違和感を覚えてしまうと、どうしようもないからです。

そこで、「まるわかり体験」なる体験をスタートさせます。映像業界のひと通りの職種を網羅的に体験できるようにし、体験者自らがそのお仕事の楽しさを発見します。

「こちらの押し付けではなく、本人たちが自分で見つけたものは楽しくなる」と平林さんは語ります。

今のスタイルを作り上げるまでなんと4年かかったとのことです。映像関係の専門用語を使わないようにして、映像製作の楽しさを伝える。

「体験来てくれた人に、『好きに撮っていいよ』というと、なぜだか消化器の動画を撮ってきたりするんですよ。少し戸惑うんですがこの消化器を撮った理由をしっかり聞くんです。すると、撮影者なりの理由があり、撮った理由と楽しさを伝えてくれる。映像って決まりごとが多いんですが、頭ごなしで正解を押し付けるのではなく、行動の理由を聞くと発見することも多いですよ。そんな高校生たちはとても可愛いです。笑」

1つのことを深くこだわると自然とほかのお仕事の声がかかる

……。

ランボー

平林さん

どうしました?
いや、お聞かせ頂いた話から、映像へのこだわりと「企業の目的を満たすこと」への執着がスゴいなっていうのと、昔から問題解決に対する本質で動いているんだなって強く感じまして

ランボー

平林さん

そうですね。映像製作も目的を達成する手段のひとつなので。そこがブレちゃうと『どんなクオリティが高い映像を作るか?』が目的になってしまうので、本来のやるべきこと、作らないといけないものからズレてしまうんですよね
納得です。だから企画段階からお話が来るんですね

ランボー

平林さん

ありがたいことです

少し余談ですが、「本業を突き詰めると、複業が発生する」これは、ボク(ライター)でも経験したことです。カメラで撮影し、記事も書く。そんなことをやっていたら、プロフィール写真の撮影を依頼されたり、また一眼レフの使い方を教えて欲しいとの依頼も。

「ライターの仕事を手伝うから、記事の書き方を教えてくれ」という依頼からライター塾を作ったこともあります。

本業を突き詰めると自然と関連の複業が派生する。その流れにとても共感しました。

また、ここまでお話を伺ってみて、印象的だったのが「徹底的な映像への深いこだわり」と、「目的達成のためにはどうすれば良いか?」、「どうすれば貢献できるか?」をとても重視している方だなと感じました。

そんな平林さんに今後の展望を聞くとずっと製作に携わっていたいので、「ほかのことに目移りする時間もその気も無い」との力強い言葉をいただけました。

ワンストップで製作する平林さんは、恋人であるカメラのファインダーを通じて、クライアントの目的が達成できる映像を今日も作りつづけています。

平林亜子
HP→NikoÜ Inc. – ホーム

Instagram→Ako Hirabayashiさん(@ako_hiraba_yashi) • Instagram写真と動画

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です