ベリーダンサーの支出って? 芸術にかかるお金の話

こんにちは! SIDELINESのMyoon(ミュン)です。

先日のコラムで、ベリーダンスは儲からないという悲しい現実を暴露しながら、支出も馬鹿にならないと書きました。
ベリーダンスにかかる出費って、どのくらいか皆さん想像つきますでしょうか?

SIDELINESで複数のアーティストの皆さんを取材させていただいておりますが、皆さん支出に関することはあまり語りたくない(語っても掲載したくない)という共通した心理があり、リアルな額面は削ってきたところがあります。

芸術そのものを見て欲しいと思うときに、あまりお金の話なんてしたくないよ!
芸術に収支バランスなんかあったものか!

そんな気持ちは理解した上で、だから私が暴露します。(トホホ)

しかし、例えば新しく発売された最新ガジェットに高額を払えるのは、その開発にかかった費用、経費、人々の労力が想像できるからではないでしょうか? そう考えたとき、芸術にかかるお金はもっと語られるべきである。そんな信念で、ベリーダンスを一例に挙げて、どんな支出を伴っているか列挙させていただきます。

ベリーダンサーの支出と金額目安

衣装代:衣装の値段はピンキリです。最も安いセットで1万円台から揃いますが、セミプロレベルでも5万円~ が衣装代の相場。プロダンサーは十数万円の衣装も一般的な価格です。

道具代:ベリーダンスに使われる道具はバラエティ豊か。ひらひらのシルクベールに、ステッキ、仮面など様々です。エキゾチックな雰囲気満点の衣装や小道具はベリーダンスの魅力のひとつですから、妥協できないポイントです。ベールは練習用には1枚持っていれば大丈夫ですが、ステージが増えるにつれて群舞メンバーで色を揃えるなど、複数枚必要になってきます。ベール1枚6,000円~、ファンベール(扇の先にベールがついたもの)1セット 8,000円~、ステッキ2,000円~などの価格ですが、馬鹿にならない出費です。

スタジオ代:自宅でできる練習もありますが、小道具の練習や大勢での練習、思い切り身体を動かして踊りたいときはスタジオを借りて練習するほうが集中できます。スタジオ代は都内の場合、平日1時間1,000円~、休日1時間2,000円~が目安になります。

レッスン代(グループ、プライベート):60~90分/回のグループレッスン×4回で1ヶ月のお月謝を設定している教室が大半です。1ヶ月10,000円前後が多いですね。プライベートレッスンの場合、先生によって変動しますが、1時間5,000円~が一般的です。

オーディションエントリー料:ダンサーとしての成長や知名度アップのために、オーディションを受けるダンサーも多くいます。一般的に6,000円~ のエントリー料がかかります。海外でのコンペティション(大会)に参加する日本人ダンサーも多いですね。その場合は渡航費などもかかります。

美容(ネイル、ヘア、メイク):女性ならダンサーに限らず美容にお金をかけがちですが、ネイル、ヘア、メイクなど、個人の向上心次第でお金をかけられます。とは言っても、舞台メイク用品はリーズナブルで品質が高いものが多いので、これはベリーダンサー特有の悩みには入らないかもしれません。

このほか、レッスン着、交通費、発表会参加費、ステージ写真の購入代、ショーの鑑賞費用など、お金をかけるところは情熱と収入に応じていくらでもあります。(ひぃ!)

 

芸術に携わる者はみんな似たような事情だよね

以上、つらつらと並べてみましたが、バレエダンサーもバンドマンも画家も、本気でやればなんでもお金がかかります。

あくまでもプロを目指したときに儲かるかどうか、支出に対して収入が見合うかということを考えたときに、本気でこだわればこだわるほど芸術ってお金がかかるよ、ということを示してみました。
パリで美術専門学校に通って画家になるのはお金がかかりますが、趣味の絵はがき教室に通うのにはそこまでお金はかかりません。

うへ~、こんなにお金かかるならやめとこう。
なんて思わないでくださいね(笑)

支出を把握することで、「月に大体何万円あれば、好きなことに全力を尽くせる」「自分はプロを目指すつもりはないから、月に1万円もあれば始められるんだな」とポジティブに計算してみると楽しいですよ。

最初は投資の側面が大きい芸術の領域ですが、収入を得る手段も少なくはありません。
また、金額では測れないほど人生を豊かにしてくれるという、大きなリターンがあります。

まずはやりたいことに本気で取り組んでくれると嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です