こんにちは。サイドラインズのアンリです。
長野県で「アパレル業」「飲食業」「まちづくり」など多方面に活躍の場を広げている君島さん。
君島さんについての記事前編はこちら↓↓
毎日を楽しむ。業種の垣根を超えた長野の魅力を伝える君島さんの話
事業展開する上で気になってくるのは、人材の確保です。
後半では、君島さんの人材の見つけ方についてインタビューをしました。
コンテンツ
本業よりスタッフのケアが大切
仕事をする上で、君島さんが大切にしていることは「スタッフのケア」です。
一見順風満帆に事業を展開しているように思えたのですが、会社内ではさまざまな人が入り、出ていきました。「ファーマーズキッチンGONDO」が閉店することになった理由も、主軸の人がやめてしまったことが一因でした。お店が回らなくなり「GOFUKU」に集結することとなります。
しかし、スタッフが増えることによって「人間関係の摩擦」という新たな問題も発生しました。
店舗展開する前は、学生と2人でやっていたため、君島さんの範疇で全体を見ることができていましたが、スタッフが増えたため君島さんの見えないところでのスタッフ間の壁も出てきます。
スタッフの思いに寄り添いながら、どうやったらスタッフのモチベーションを持続させるかを常に考えている君島さんですが、どのような基準で人材を見つけているのでしょうか?
何か表現したい人を、引き抜いていく
人材を集めるために求人募集を出しているのですが、君島さんが「一緒に働きたい」と思う人はイベントなどで積極的に声をかけて引き抜きをしています。
声をかける人の基準は「これから自分で表現したいものがある人」「自分で何か事業を作っていきたいモチベーションのある人」
今の仕事にネガティブで、自分で何かを表現したいけれど迷っていたり踏ん切りがつかない人はほっておけない。やりたいことのビジョンが近しい人であれば「それ、うちの会社で早くやろう!20代でやらないとこの先もっとやりにくい環境になるから」と声をかけていくそうです。
ビジョンの大前提は「地元の長野を面白くしたい」「長野に訪れる人を増やしたい」「地域をよくしたい」ということ。
やりたい業種やジャンルは、農業やレストランである必要はなくて、持続可能性があって何よりその人らしく面白ければいい。
「たまたま僕が農業や食に興味を持っていたけれど、それがゲストハウスだったりお花屋さんだったりしてもいい。古い建物を活用してお客様の滞在環境を僕らなりの色で魅せたり、歴史や文化を深く知った上で現代的にかっこよく活用していくことにジャンルは関係ない。」と語る君島さん。
常にわくわくする人やコトにアンテナを張り巡らせて、長野の魅力を最大限に発信できる方法を模索しています。
採用は仲間を増やす感覚
君島さんはスタッフを「従業員」として雇用する感覚があまり好きではないと言います。
そもそも君島さんがサラリーマンにならずに個人事業主としての働き方を選択したのは「自主性と主体性をもって仕事をしたい、思った事はすぐにトライ&エラーしたい」と思っていたから。
君島さんはスタッフと同じ目線で、一緒に目標を達成するための仲間として採用をしています。
「指示をするよりもスタッフ自身がやりたいことを調べて、表現して失敗したり成功する経験を自分でどんどんしてほしい。自分が楽しんで調べたり勉強して表現したモノやサービスを作って表現する方が、結果それはお客様にとっても面白いものだったり、わくわくするものだったりするので、その新しさやときめきにお客様はお金を払う。所謂付加価値というもの。
その代わり、方針や事業を作るにあたっての下地は会社である程度の線引きをする。その中で自由にチャレンジできる環境を用意しています。
もちろん農産物を売りにした飲食店としてやるべきことはやっていくけれど、他の飲食店とどう差別化していくかは基本+αであるスタッフの遊び心が必要なんです。毎日楽しく働いていないと楽しい発想は生み出せないですよね。」と語る君島さん。
好きなものというのは、思い込みも大切なのだとか。実際その方向に動いてみてやっぱり違うと感じるのも成功だし、ある出会いによって別の方向に行くのも成功。まず動いてみないと気づかない。
なのでスタッフが失敗してもそれが経験となって、成功するためにはどうすれば良いのか考えるようになります。誰も成功するかしないかわからないから、面白そうだと思ったらすぐチャレンジしてみる。
成功と失敗の経験の蓄積し続けられる環境は、大いに成長できる環境であると感じました。
人材との出会いはトライアンドエラー。辞めることはマイナスではない
実際の人事採用は、トライアンドエラーを繰り返しています。
とにかくすぐやる。スピード感を最優先している君島さんは、面接に時間をかけることはありません。
一緒にやって見たいと思った人は、すぐに雇用し仕事をしながらお互いの適正を見極めていきます。
仮に採用した人が辞めるという選択をしても、マイナスには捉えず本人の気持ちを優先します。
「辞めたいと思えば辞めてもいいんです。合わなければ我慢する必要もないし、それに早く気がつくことも大切。だからやめる人も少なくはないです。
引き止めることはしなくて、もしかしたらその人がもっと楽しく働ける場所が他にあるかもしれない。それがうちだったらいいなとは思いますけどね。
今残っている主軸となる人たちは、ここが心地よくて僕と一緒に働くことが楽しくて残ってくれている。まだまだ起業して4年だから、これから10年後、20年後にどういう人材が残るのかを楽しみにしている」
これからも人材集めは積極的に行う意向を示している君島さん。
目先の人材確保ではなく、将来を見据えた濃い人材が長野県内全域に広がっていくのだろうかと考えるだけで私までわくわくしてしまいます。
副業をやりたい人はどんどんやっていけばいい
最後にこれから副業をしていく人に向けてメッセージをいただきました。
「まず、副業をやろうと思っている時点で、メインの仕事にどこか少し物足りなさを感じているんだと思うのでやれる環境や時間がある人、決断できる人はどんどん副業はやっていけばいいと思う。実際やっている人達も僕の周りに多いですし。
ただ、今のメインの仕事の収入や時間、または守るべきものを脅かすほどのリスクがある副業だったり、熱量がなければ副業はやらないほうがいい。
色々な職業が人とのつながり方によって、失敗も成功も見えてくる。その出会いと縁の中で自分の本当にやりたい方向を選択していくしかないんです。
本当に行動でしか道は開けないので、知らない事やそれによる不安で迷っているなら、実際そのフィールドで仕事をしているの人たちに会いにいって、調べる。知る。そうやって、知らない事の不安っていうものを減らしながら自分の気持ちを確かめることが大切だと思います。」
自分の好きなこと・ときめくことは自分で決めて選択し挑戦する。
毎日を遊ぶように楽しみながら働く君島さんの姿を見ていると、迷っている時間はない。と背中を押されるような気持ちになります。
一度きりしかない人生をどう過ごすかは自分次第。楽しい人生を送るためには日々動き続けることの大切さを学んだ気がしました。君島さんありがとうございました。
君島さんに会いにいきたい方は、長野県にある飲食店「GOHUKU」「HAKKO」「chmise」へどうぞ!
君島さんが運営する
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「gofuku』
「HAKKO」
「chmise」