通所介護事業所で、機能訓練指導員として働く望月三苗さん。>>詳しくはこちら
機能訓練指導員の仕事は、利用者の運動機能の回復を目的に施術を行うこと。その行為を、「癒やされる」「気持ち良い」で済まされてしまい、根本的な「体の痛みを解決する」までに至っていないことに違和感を覚えていました。
確かに、ただ「癒やされたい」のであれば専門の施設を利用すれば良いわけで。「癒やし」だけを求める人が望月さんの施術を受けている間、真剣に「自分の力で何でもできるようになりたい」と考えている人が適切な訓練を受けられない可能性もあるわけです。これは……複雑です。
ただの「リラクゼーション」ではなく、より効果的に運動機能を回復するにはどうしたら良いのでしょうか。考えた末、望月さんは副業として「整体サロン」を立ち上げることにしたのです。
器械体操をきっかけに整体の道へ
たくの
望月さん
たくの
望月さん
ここで私、一旦、福祉から離れてみることにしました。医療に携わる立場の望月さんを掘り下げてみたくなったのです。
たくの
望月さん
たくの
望月さん
ああ、なんだか親近感が湧いてきました。そして、望月さんがあん摩や指圧の方面に進んだ理由もピンと来ました。
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
いや、はり灸について学ぶのも大変かと。以前、同じような勉強をしている大学生に取材した時は、毎日のように勉強して、実習に行って、自分の時間もなさそうでしたから。
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
まあ、なんというか、治療院を経営するにもいろいろあるということです(汗)。
施術の目的は「癒やし」ではなく「運動機能の回復」
治療院を閉めた後、通所介護事業所で機能訓練指導員として働き始めた望月さん。仕事を続けていくうちに、「運動機能の回復」ではなく「癒やし」を目的に利用する人がいることに気づきました。
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
「医療畑」で仕事をしてきた人にとって、身体機能の回復が目的ではなく「癒やし」を求めてくる人を相手にするのは、かなり歯がゆいことなのでは……? なんとなく、そんなことを思いました。
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
望月さんの本領発揮というところなのでしょうか。
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
人の体ってスゴい!
望月さん
たくの
利用者さん自身の力で痛みを治すお手伝いをしたい
たくの
望月さん
たくの
望月さん
たくの
望月さん
つまり、ピンポイントで1番悪そうな場所を狙って施術をするということ。治療院で長年培ってきた経験がものを言うってこういうことなのかしら……。
望月さん
たくの
望月さん
当初、イメージしていたものとは、全く違った方向に進んだ今回の取材。しかし、元医療従事者の視点から福祉業界についてお話を伺えたのは、ものすごく貴重でした。
「みんなが元気で健康でいてほしい」
この言葉に、望月さんの思いが詰まっていると思います。今回のインタビュー、無事に着地できて良かったです(笑)。