前職の同僚が女性のノマドワーカーのロールモデルになってました。

こんにちは。シノブでございます。

「ノマド」や「ノマドワーカー」という言葉は耳にすることはあっても、身近にそういった働き方をしている人はまだまだ少ない、という方も多いのではないでしょうか。僕自身も身近にそういった働き方をしている人は少なかったのですが、実は前職の同僚の女性がそのノマドワーカーになってました!聞くとノマドワーカーのロールモデルのようなお仕事の仕方で、これは是非と取材をお願いした次第です。今回はそんな元同僚、山本ゆうこさんをご紹介します。

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ノマドワーカー 山本ゆうこさんのプロフィール

久しぶりに知合いへの取材ですし、2年間一緒に働いた元同僚ということで渾身のプロフィールを書こうと思ったのですが、僕がまとめるよりも遥かにわかりやすく山本さんのブログに自己紹介がありました!
 
 

山本さんのWEBメディア「ノマドGO」

 
 
山本さん運営のメディア「ノマドGO
 

山本さんは前職の同僚で、2年くらい同じチームで仕事をしていました。山本さんは常にチームのエースで、売上のギネス記録もずっと彼女が持っていましたね。

山本さんは現在、アフィリエイトサイトの運営を仕事にしながら、好きな時に好きなところへ行けるようなライフスタイルを体現してます。羨ましい半面、それってどういう働き方なの?っていう興味もありますので、ひとつひとつご紹介して参ります~。

 

ノマドワーカーを実現させたサイトアフィリエイト

山本さんは現在、世界や日本国内を旅しながら仕事をするという「ノマド」のスタイルで仕事をしています。仕事の内容は、自分でウェブサイトを作成しそのサイトに広告を載せ、その広告費用を企業からもらって収入にする「サイトアフィリエイト」です。基本的にはパソコン1台あれば完結させることが出来てしまう仕事で、仕事をする場所も問われません。ノマドワーカーとして生きていくのに非常に相性の良い仕事です。

先日台湾に行った時もカフェで仕事をしていたそう

 2014年にサイトアフィリエイトを仕事にしてPC1台で時間も場所もとらわれずに仕事をしている人の存在を知り、その人のオンラインサロンでサイトアフィリエイトの手法を学びながら、2014年11月にサイト作りをスタートさせました。それからは仕事終わりや土日にはひたすら記事を書いていたそうです。
 
元々文章を書く事や発信する事が好きだったそうで、確かに前職に在籍していた時も、支店のメンバーの紹介やその週の進捗やちょっとした出来事なんかを事業部内に紹介するメールをご自身で主体的に作成して毎週配信したりしてました。

初めてのアフィリエイト報酬は5ヶ月目に発生

 
初めてアフィリエイト報酬が発生したのは2014年の3月で、サイト作り開始から5ヶ月目のことでした。山本さんは元々営業で、ウェブサイトを作ったことも無いし、アフィリエイトってなんぞや?っていう状態からのスタートでしたが、自分の得意分野で新鮮な知識や情報を得られる分野のウェブサイト制作をしていきました。この「得意な分野で始める」というのが結構重要で、ネットで調べないと文章を書けないようなジャンルだと、1記事あたりにかかる時間も長くなりますし、ネットで調べてわかるような内容は他のサイトとの差別化が出来ず、埋もれてしまう可能性も高くなります。なので、少しでも自分の経験や知見を文章にできるジャンルを選んでいくことはとても大事なことなんですね。

アフィリエイトサイト制作開始から9ヶ月後に目標を達成。独立へ。

 

山本さんはアフィリエイトを始めてから1つの目標を立てたそうです。それは自分でサイトアフィリエイトの目標を決めて、それを達成して1年度に会社を辞めて独立することでした。当時在籍していたオンラインサロンでは「1ヶ月で18万円の確定報酬」を成果の一区切りとして置いていて、山本さんはそれを1年以内に達成すると誓っていたのです。

山本さんは2015年8月に、目標にしていた金額の2倍以上の報酬を確定させて、その後に会社を辞めて独立しました。ちなみに、自分で期限を決めて目標を立てて、しっかりと守ったのは人生初だったそうです。

独立した直後、サイトが飛んで収益がゼロに

2015年9月。約1年前に立てた目標を達成した山本さんは会社を辞めました。その後は念願だった海外へ出国し、自由なライフスタイルを実現していました。まずはタイのチェンマイ。その後はプーケットへ。
しかしプーケットに到着した瞬間に、収益を生んでいたサイトが飛んでしまったそうです。
 
「飛ぶ」というのは、ウェブサイトがグーグルからペナルティを受けてしまい、検索結果に表示されなくなることを指します。検索結果に表示されないサイトは、存在しないのと同じです。途方に暮れながらも、プーケットに到着して2~3日の間は、ずっとグーグルに送るメールを考えていました。ペナルティを受けたサイトだったとしても、それが改善されることでペナルティが解除される可能性もあるのです。地獄のような3日間を過ごし、なんとかグーグルにペナルティ解除をお願いするものの、そのペナルティが解除されることは無かったそうです。

不安と葛藤を記録していた過去の自分に励まされた

サイトが飛んでしまった山本さんは、またゼロからサイト制作を始めます。収益がゼロになる恐怖と闘いながらまた記事を作っていったのですが、その時に支えになったのが、過去に自分が書いたブログやFacebookの投稿でした。当時まだ成果が出ていない中で、同じように頑張っている人の励みになればと思って発信していた内容を改めて見て、勇気をもらえたそうです。

2016年7月に、目標にしてた月額報酬100万円を達成

サイトが飛んだ後も新たなサイトで記事を書き続け、また収益は上がり始めます。そして山本さんが1つの目標にしていた月100万円を、2016年7月に達成することになりました。100万円てホントに凄いことですよね。こうやって文字面だけで見ると、「紆余曲折ありながらも順調に達成した」ように見えてしまうかもしれませんが、サイトが飛んで収入がゼロになる恐怖とか、またサイトを1から作り直さないといけない虚無感とか、1人ではかなりしんどいと思います。それを自分で乗り越えてった山本さんは凄い。

読者に記事をどんどん読ませる「先回り」の技術

ここで、山本さんの書く記事の特徴を、彼女の運営するサイトや、前職での仕事の仕方から紐解いてみたいと思います。僕達が行っていた前職の仕事は人材紹介でした。求職者の方や企業の採用担当の方からそれぞれ希望条件などをヒアリングしながら、求職者には様々な就職先を、そして企業には能力が見合う求職者をそれぞれ紹介し、マッチングを行っていく仕事です。
 
人材紹介は企業から手数料をもらうことで成り立つビジネスモデルで、報酬を頂くのはあくまでも企業なんですが、一方で求職者も大事なお客様です。1件受注するまでに取るコミュニケーションのボリュームは、企業よりも求職者の方が多く、求職者から見た僕らは「転職のコンサルタント」です。求職者一人ひとりのの悩みや希望に寄り添いながら、今回の転職の最適解を見つけていくのが1つの使命でした。
 

その中で求職者の方から信頼してもらうための大事な要素の1つに「先回り」というものがあります。

自分のことって、わかっているようでわかっていなかったり、話をしていくうちに考え方が変わることって、往々にしてありますよね。そんな求職者の希望に対して、本人も気づいていないけど、言われて「なるほど!確かに!」って思ってもらえるような求人の提案が出来ると、求職者の方からの信頼は増していきます。求職者の方をリードして、幸せな転職をしてもらうという意味で、あらゆる場面で先回りしておくことはとても重要なんですよね。

 
山本さんはこれがもうすんごい上手。求職者の感情の機微にもホント敏感なんですよね。「スキルアップのために未経験の仕事にチャレンジしようとしている一方で、実際には不安も感じているだろうから、過去に実際に入職した人の声とか、安心できる要素も一緒に伝えよう」とか「この人のスキルなら良い求人をたくさん紹介できるけど、新婚さんだしご家族にも安心してもらえるような観点でも求人をピックアップしてみよう」とか、気の回し方も素敵だし、その先回りがもう求職者にすんごい刺さる。寄り添い方が絶妙。
 
とはいえ、肝心の求人の内容もマッチングをする上では大事ですよね。でも求人情報って、見てみると当たり障りないことを書いてたりするんですよ。「アットホームな職場です」とかね、なんかある種の心象風景なのかなと。むしろ一周回って、洗練された形式に存在する1つの「様式美」なのかなと。そんな化石ばりにパッサパサに乾いた求人や情報では、先回りしたところで求職者との関係もパッサパサなんですけどもね。山本さんは何度もクライアント企業に足を運んで内情を知り、クライアントの部長さんと仲良くなって話を聞いたりして、情報収集にも余念がありませんでした。なんか部長の趣味とか家族構成とか瑞々しい情報まで知ってる。
 

でも一方で部長さんの「社員への態度」や職場の雰囲気を、過去に入職した求職者さんから話を聞いていたりもして、色んな観点で情報を集めてました。そういう「中の人しか知らない実情」とかコンサルタントに由来する情報や観点って、転職する人が一番欲しい情報なんですよね。

こんな感じで相手が欲しい情報はもちろん、その周辺情報もしっかり収集して、相手が選択・決断をしやすい環境を整えていくのは、どんな仕事でも大事だなって思うわけです。そんな先回りがね、まさに山本さんの運営するサイトにも滲み出てるんですよ。見てこのサイトの記事の情報量。
0(ゼロ)からでも大丈夫!ノマドワーカーになる方法まとめ

 
ノマドという働き方を考えている人が気にしそうなことや、疑問に思いそうなことに先回りして記事を書き、それをまとめて紹介しています。年収のこととか、気になるけどあんまり声を大には聞きにくいようなことも書いてます。その多くが自分の経験とか、周りにいる人の話だったりするので、より有益な情報発信になってますよね。そうやって読者の信頼を得ていくことが、アフィリエイトでも非常に重要なんですね。

「サイト作りたくない病」にかかったことも。

そんな山本さんも、2017年の3月から4月頃にかけて「サイト作りたくない病」を疾患したそうです。それまでお金を稼ぐことを考えてWEBサイトを作り、アフィリエイトで生計を立ててきた山本さんですが、目標を達成したことがきっかけで、サイトを作ることの楽しさを感じることが出来なくなってしまいました。

そんな厄介な病は、目標に対して頑張る人たちとのコミュニケーションで改善されていきました。同じように独立して事業を行っている人たちが集まる飲み会に参加してみて、目標を持って邁進している人たちを羨ましいと思ったそうです。それをキッカケに改めて「好きなことを発信したい」と思えて、またWEBサイト作りに邁進していきました。

好きを発信することから生まれた「TABI CAFE」

山本さんはノマドワーカーとして日本国内にとどまらず世界中を旅しながら仕事をしているわけですが、その仕事場となるのは「カフェ」が多いです。元々カフェが好きだったこともあり、自分のノマドワーカーとして得たカフェ情報を発信するサイトを作りました。

 
 
このサイトは山本さんだけでなく、同じようにノマドワーカーの方がお気に入りのカフェの情報を投稿できるようになっています。ノマドワーカーだからこそ気になるWi-Fiや電源の有無などの仕事場としての環境はもちろん、カフェ自慢のメニュー情報なども紹介されています。
TABI CAFEを作り始めた当時の日報から見える山本さんは、毎日楽しみながら記事をガンガン作ってました。自分の好きなことと、誰かの役に立つことが重なった時の行動量って、本当に凄いなと。そんなエネルギッシュなサイトですが、一方で現在は課題も見えてきているんです。

サイト運営の課題は「好き」と「収益化」のバランス

山本さんの好きなことの中でも、上澄みの部分を丁寧に丁寧に集めて結晶にしたようなTABI CAFEですが、これからの課題は「収益化」です。好きなことだからこそどんどん行動していけるサイト運営ですが、それが収益に繋がるのであればもう最高です。これからはそのバランスをとって行きたいと考えています。
 
TABI CAFEの収益化、これからどうなっていくのか楽しみですね。

ノマドワーカーの仕事術。記事作成は外注さんに上手に依頼

山本さんが現在運営しているサイトは5~6サイトほどです。ですがぶっちゃけ、本気で注力できるサイトってどれくらいかを聞いてみたところ、「2サイト」とのことでした。本当は自分で1サイトのみに注力したいけど、リスクややりたい事とのバランスを考えて運営しています。1番記事を書いていた時期で、1日の間に2000文字の記事を10記事くらい作成していた時期もあるそうですが、現在は1サイトは外注のライターさんにお願いしております。

最初は外注のライターさんにお願いするのが凄く苦手だったそうで、アフィリエイトの師匠にも「山本さんは外注使うの諦めましょう!」と言われるほどだったそうですが、持ち前の先回りスキルで、記事作成のマニュアルや納品物のガイドラインを丁寧に作ることでライターさんが仕事をしやすい環境を整えていったそうです。

やりたいことを我慢しない。「いつか」ではなく「今」を生きるスタイル

山本さんに話をお聞きしていて感じたのは選択肢の多さでした。仕事の仕方、生活する場所、時間の使い方を全部自分で決めているなと。何かやろうと思った時にそれが実際に行うことができる状態を、山本さんはずっと上手にキープしているんですよね。
その選択肢がある状態が如実に現れているなと思うのが、形骸化しちゃうような長期的な計画とか予定があまり無くて、短期的な計画とか予定がギュッと詰まっていることです。まさに「今」を生きている感じ。
 

彼女のFacebookコミュニティを今も毎日拝見しているんですが、これからの仕事や旅の予定の話はいつも「今週」や長くても「今月」の話。ウェブサイトの運営目標も長くて「1年」くらい。行きたいところへ行くのに「ボーナスの後」や「来年の夏休み」を選ばなくてもいい。食べたいものを食べるのに「今度の週末」を選ばなくてもいい。会いたい人に会うのに「お互いに予定が合う休日」を待たなくてもいい。

やりたいことの選択肢を「来年」とか「仕事が落ち着いたら」とか「いつか」じゃなくて「今」持てるっていうのが、ノマドワーカー山本さんの生き方の最大の魅力なんじゃないかと思いました。

 
こういう生き方って、ノマドワーカーの1つのロールモデルだよなーと改めて思います。これからノマドワーカーを目指す人は、ぜひ山本さんを参考になさってみて下さい!
 
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