普通のバンドとは一味違う!?目指すは地域の首領(アイドル)拳骨パンチPart3

サイドラインズ 副業 復業 拳骨パンチ 田子ノ浦ロック

Part1では、拳骨パンチのフロントマン「ドラゴン」について。
http://sidelines.jp/post-4574

Part2では、拳骨パンチのメンバー3人に。
http://sidelines.jp/post-4577

それぞれフォーカスしてお伝えしてきましたが、Part3の今回は「田子の浦ロックバンド 拳骨パンチ」が、自他共に認める田子の浦のアイドルへと成長した軌跡をお伝えします。

バンドという枠を超えて活躍するその様子を余すところなくレポートしますので、
「地方創生」や「地域貢献」、「サークル活動」というキーワードに興味があることはぜひ読んでみてください!

それでは張り切ってどうぞ!!

俺たち田子の浦の名物になりたい! 副業として活動するバンドが意識する複業とは?

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地元のローカルラジオ局にて

Part1でもご紹介しましたが、田子の浦漁港の名物は「しらす」です。これは今でも揺るぎない名物として君臨しており、遠方からわざわざ「生しらす」を食べに来る観光客も後を絶えません。

そんなしらすをライバルに見立て、本気で「田子の浦の名物」と呼ばれることを目指す、拳骨パンチの3人は、その活動の幅もとっても広いのです。

バンドの一般的な活動は主に3つ。

ライブとレコーディング(CDを作る作業)と作詞作曲です。

それに力を入れることこそ、バンドの真髄であることは今も昔も変わらない……はずなのですが、拳骨パンチは「地域貢献」と「地元再生」に力を入れます。それも独自の方法で。

その少し斜め上とも言える手法をいくつか紹介します。

拳骨パンチの意外な活動 その1

まずは2003年。
田子ノ浦ロックバンド拳骨パンチは、地元にある新幹線の発着駅「新富士駅」に目をつけます。

地元と首都圏を繋ぐ玄関口とも言えるその場所で、なんとT-シャツを手売りすることにしました。

いや、普通は路上ライブだったり、CDの手売り買いだったりというのが一般的なのですが、なぜかT-シャツを販売することにした3人にはある狙いがありました。

実は1ヶ月後にその新富士駅の近くのスペースで、ゲストと本人たちを含めた3バンドによるライブを企画していたのです。その宣伝とバンドの宣伝を兼ねての、T-シャツの販売を計画。これがなんと意外な方向で評判になります。

意外な方向とは、外国人。フロントに書道風の手書きで「田子の浦ロック」と書かれたそのT-シャツは、外国人観光客の間で一躍有名に。

「漢字、書道、地名、ロック」このわかりやすい組み合わせが外国人観光客のハートをガッチリと掴んだのです。

日本人にとっては、いわゆる「I  ♡ NY」のT-シャツと同じ感覚ですね。

そのおかげもあって、観光客に写真を撮られまくり、LIVEにもオーディエンスがたくさん集まったりと、もの凄い効果を生んだそうです。

(この時代にSNSが発達していたらとんでもないことになってたんだろうな……。)

拳骨パンチの意外な活動 その2

その他にも拳骨パンチアイドル化計画は着々と進みます。

地元田子の浦で毎年開催される「みなと祭り」の前夜祭の運営に積極的に携わり、その対価として、みなと祭り前夜祭の「トリ」の座をゲットします。

以降は毎年地元のお祭りの前夜祭で「トリ」を務めるバンドとして、名実共に「田子の浦のアイドル」の座を着実に強固なものにしていった拳骨パンチでしたが、そんな彼らにもある転機が訪れます

考えに考え抜いて行き着いた結果確立したスタイルは、ラジオ形式のライブ「 田子の浦ロックショー」

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リスナーからのお手紙(メール)を読むクノダ氏

地元富士市で拳骨パンチは着々と知名度も力も蓄え、順調に思えた彼らの活動でしたが、富士市で活動するためには絶対に避けて通れない試練もありました。

その試練とは、地元の超有名ライブハウス「LIVE&CHOBIっとBAR「EN」」での演奏でした。

当時そのライブハウスはとても敷居が高く、そのステージで演奏することは、地元で一番耳が肥えていると言われている、マスター(店長)に認められること意味するのです。

そんな夢のステージへの挑戦が拳骨パンチにも巡ってきます。

中途半端な気持ちや姿勢などで臨むと簡単に見抜かれて、叱咤される場所。地元の聖地「EN」。

拳骨パンチのメンバーにとっては願ってもないこのチャンスを、逃すという選択肢はありません。

どうやったらオーディエンスを盛り上げられるのか?
どうやったら鮮烈なインパクトを残すLIVEができるのか?
どうやったらマスターの目と耳に届くのか?

そんなことを真剣に考えた結果、彼らが選択したステージパフォーマンスは、メンバー全員が大好きだった、ラジオ形式のステージパフォーマンス。

題して「田子の浦ロックショー」でした。

LIVEには毎回リスナー(ファン)からのお手紙(最近はメール)が届きます。
そのお手紙をパーソナリティである拳骨パンチのメンバーが内容と共に紹介。
そのお手紙に書いてあるお悩みや疑問質問に答え、アンサーソングとして拳骨パンチのオリジナルソングをプレゼント(時にはリスナーからのリクエスト)

まさにパーソナリティー(拳骨パンチ)とリスナー(オーディエンス)が織りなす

「田子の浦ロックショー」でした。

「LIVEの2/3はもしかしたら喋ってるかも!」というドラゴン氏の言葉通り、拳骨パンチのLIVEはとにかく、MC(曲と曲の間の小話)が面白いのです。

そんな奇抜とも言える発想を携え、満を持して聖地「EN」で披露。

その日は残念ながら動員は振るわなかったものの、その場に居合わせたオーディエンスと「EN」のマスターには、鮮烈なインパクトを残すことに成功したそうです。

その後、このラジオ形式のライブ「田子の浦ロックショー」は拳骨パンチのお約束となります。

地域だけじゃなく、世の中にも物申す!!拳骨パンチが送る名曲「世直しブルース」

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拳骨パンチは世の中もブッタ斬る

田子の浦ロックショーには、「お葉書のコーナー」以外にも名物コーナーがあります。

それが、決まってLIVEの2曲目に放送(演奏)される「世直しブルース」。

「世の中の疑問や問題をより鋭くリアルに切り取る カッティングエッジのコーナー」と名打たれたその曲は、
拳骨パンチが気になる「今」を取り上げて、大声で歌い上げる、毎回歌詞の違う曲なのです。

「自分たちが歌うことで、その問題を直接的に解決することはできない。でも、自分たちの想いをダイレクトに歌に乗せて届けることで、その場に足を運んでくれたオーディエンスに現在のホットな話題を改めて知ってもらい、それを通して世直しする。問題を解決するためにはまず知ることから始めないとダメだと思うんだ。」

と熱く語るドラゴン。

でもそれってまさにその通りなんですよね。解決したいなら、まずは知ること。そして知ってもらうこと。
物事を解決に導くためには必要な工程ですよね。

「コラボ日本酒」発売! 地域と深く結びつき、地域に愛されるバンドになるための戦略

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念願のコラボ日本酒発売!

前述のように、グッズ製作にも力を入れていた拳骨パンチは、なんと今年の冬に目玉となるコラボグッズを発売しました。

その名も「日本酒 拳骨パンチ」。

地元にある「富士正酒造」が作る辛口の日本酒「げんこつ」と田子の浦ロックバンド「拳骨パンチ」が正式にコラボした商品です。

「げんこつ」との出会いは遡ること5年前。メンバーのレフェリーがその日本酒の存在を知り、大のお気に入りになったことから、ぼんやりと「いずれコラボしたいなー」とは思っていたそうです。

バンドも円熟期に差し掛かった今年。
地元で開催される「朝霧フードパーク」にドラゴンが遊びに行った際に若旦那と顔見知りになり、
そこでその富士正酒造さんから、翌週に行われる「日本酒のイベント」に誘われ本格的にコラボの話が進むことに。

地元の酒屋でもある「植田酒店」が販売代理店をかって出てくれたことで、ついに夢のコラボが完成しました。

地元の酒蔵で作られた日本酒が、地元のバンドの名前を冠して、地元の酒屋で販売される。

こんな地域コラボを副業で実践してしまうんですから、やはり拳骨パンチ只者ではないですね。

最終回のPart4では、そんな拳骨パンチの「ドラゴン」のもう1つの野望とこれからの展望に迫ります↓↓

趣味も仕事もバンドも家庭も。成功の秘訣は両立ではなく並行 Part4

 

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