副業におすすめ?センスの良い“オタク”が服選びをサポートするサービスとは【後編】

前回の記事で、起業家・横路一樹さんが運営する「ファッションアテンダント」についてご紹介しました。今回は、「ファッションアテンダント」の制作秘話や今後に関するお話をまとめました。

サービス開始までは試行錯誤の日々

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横路さんのアイデアを形にするべくプロジェクトチームを結成

こちらの記事(前編 後編)では、横路さんが経験してきた出来事についてご紹介しています。フリマバイヤーからブランド古着屋を立ち上げて成功を収めた横路さん。しかし、徐々にリアル販売の限界を感じ、古着屋の経営を譲る決断をします。

その後はトイレの口コミサイト『快適トイレなび』や年商100億円を5年で100店舗の事業展開“ワンコインベーカリー”など、さまざまな企画を立案します。けれども、なかなか結果に結びつきません。

私だったら「もうムリ!」となってしまうのですが、横路さんは一見ネガティブな経験からでも何かを学び、次に活かすというポジティブな生き方をしていました。そんな横路さんは、あるマッチングサービスを思いつきます。

それが、「形あるモノではなく、目に見えないセンスと時間を売る」こと。フリーマーケットをきっかけに始めた「モノ」を売るバイヤーから、「人」のセンス(スキル)や経験を売るバイヤーになることを決めたのです。

「やる」と決めたら、すぐに行動に移す横路さん。持ち前の行動力と長年培ってきた人脈を駆使してサイトの制作に乗り出します。横路さんのアイデアを形にしようと集まったのは、IT関連の職場で働く10人のメンバー。それぞれが意見を出しながら、サイトの開発・制作を進めていったのです……が。

これが、なかなか進まなかったんです

横路さん

ひとりで考えていて行き詰まったら、誰かにアドバイスをもらうことで解決に繋がることもあります。チームでプロジェクトを進める際、それぞれがアイデアを出し合うことで新たな案が浮かぶこともあります。しかし、個々の意見がぶつかり合い、上手くまとめることができないといわゆる「空中分解」を起こすこともあるのです。……ツラい。

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なんとかサイトを形にしようと話し合いを重ねる毎日

でも、実は僕の友人に一匹狼的なフリーのWEBデザイナーがいまして。外から僕の様子を見ていてくれたんですけど、ついに見かねて「オレ一人でできるよ!」と声かけてくれて。それで、彼にお願いすることにしたんです。そしたらWordPressの通販の仕組みを応用してあっという間にサイトの土台ができたんですよ

横路さん

チームで進めていた頃は、数ヶ月かかってもサイトを形にすることができませんでした。しかし、知り合いのWebデザイナーさんは1ヶ月半程度で土台を作り上げてしまったのだそうです。

寄せ集めのボランティア集団で何人集まってもなかなか形にならなかったものが、フリーの一匹狼な職人的な人の手により、たった1ヶ月ちょっとでできあがって拍子抜けしました

横路さん

たくの

その様子だと、サービスを発案してからだいぶ期間が経っているようにも思えます。発案してから形になるまで、どれくらいかかったんですか?
1年半くらいですかね。2年はいかなかったと思います

横路さん

たくの

1年半!!

少なくとも、1年近くは試行錯誤の日々が続いていたわけなんですね……。トイレの口コミサイトやワンコインベーカリー計画に続き、ここでも足踏み状態だったのか……。

たくの

それでも、マッチングサービスはちゃんと形になって、今に至るわけですよね
そうですね

横路さん

横路さんの「諦めない」姿勢が、「ファッションアテンダント」の成功を引き寄せたんだろうな……なんてことを思いました。

服だけでなく“空間づくり”のアテンダントもスタート

インテリア画像

“空間づくり”のお手伝いも

現在、ファッションアテンダントでは服だけでなくインテリアの同行サービスも行っているとのこと。

たくの

業務拡大、みたいな感じですか?
うーん、サービスを追加したというよりは、服だけでなく空間創り(インテリア&DIY)に関してもチカラになれるアテンダントもいますって感じですかね

横路さん

たくの

??
例えば、ユーザーは15,000円出してアテンダントの3時間を買うわけなんです。その3時間をどう使おうと、それはユーザーの自由なんですよ

横路さん

たくの

はあ
だから服を買って、アテンダントがインテリアにも詳しければ家具購入の相談をしてもいいんです

横路さん

たくの

なるほど!

買った時間を服の相談だけに使わなくても良いってことか! そういうことであれば、高いお金を出すことに、より価値を見いだすことができるかもしれません。

コース内容画像

「インテリア DIY アテンダント」の詳細

今って、“空間”に関するお悩みを抱えている人が増えてきているように思うんです。「インテリアをどうする?」とか「リフォームしたいけど何をしたら良いか分からない」とか

横路さん

たくの

なんか、分かる気がします
例えば、ユーザーは15,000円出してアテンダントの3時間を買うわけなんです。その3時間をどう使おうと、それはユーザーの自由なんですよ

横路さん

たくの

はあ
他にも、例えば「ファッションアテンダント」で8時間くらいアテンダントの時間を買って、それを海外都市なら「通訳兼街ガイド」にあててもらってもいいんです

横路さん

たくの

へー!
持っているセンスや得意とするスキルは人それぞれですから。僕は、そういうセンスやスキルに価値を与えたいと考えています。だから、先ほども言いましたが“安売り”はしたくないんですよね

横路さん

自分の得意なことに価値を与えてくれる場所があるって、ステキです。

しかも、自分で自分に値段を付けるとなると安くしがちだったりするじゃないですか。それって、本当にもったいないんですよね。もっと自分の価値を高く見積もって欲しいですよね

横路さん

だから、「ファッションアテンダント」ではあらかじめ料金設定がされているのでしょうか……。自分では安く見積もりがちでも、最初から「この金額でやってください」と運営側、つまり横路さんから言ってもらうことで自信にもなる気がします。

たくの

私の金額はいくらなんだろう……

全国のセンスの良いオタクに活躍してもらいたい

新聞画像

全国新聞紙やTVで「ファッションアテンダント」が取り上げられ全国区へ

テレビ画像

ニュース番組でも紹介された

たくの

今後、「ファッションアテンダント」をどのように発展させていきたいですか?
地方に広めたいですね

横路さん

たくの

地方?
今、「ファッションアテンダント」に登録してくれているアテンダントは、都市部中心なんです。でも、服選びに困っている人は地方にもいますよね

横路さん

たくの

確かに!
都市部から地方に行くのは、なかなか難しいですから。理想は、地方で埋もれている“センスの良いオタク”を見つけて、活躍してもらいたいですね

横路さん

実は現在、「ファッションアテンダント」ではチャットサービスの導入も進めているのだとか。

チャットバイザー画像

遠くにいてもアテンダントにチャットで相談できる!

たくの

やっぱり地方の方に向けて……ということですか?
それもなんですけど、今はネット通販で服を買う方も増えていますからね。そういう人たちに向けて、ライブチャットでやり取りしながら“15分単位を500円で時間を買ってもらい”、通販サイトで服や小物選びをアドバイスできるサービスを準備しています

横路さん

そのチャットサービス、私も利用したいかもしれません(笑)。

今回、横路さんのお話を聞いて感じたのは、「肩書き=自分の価値」ではないということ。肩書きがないから自分に価値がないというわけではなく、自分の持つセンスやスキルを活かすことで価値を生み出すことができるんだと学びました。

私自身、「自分には何の価値もない」とネガティブになっていましたが、横路さんとお話しして「ライターとして価値を生み出せる人になるぞ!」と思い直すことができました。自分のセンスやスキルを活かしたい方は、是非「ファッションアテンダント」を利用してみてはいかがでしょうか?

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