本業・主婦。カゴ編み教室は「副業」。子育てをする女性の生き方について考えてみる【前編】

波多野さん家族画像

「あなたの本業は何ですか?」と聞かれた時、皆さんはどのように答えますか?

「僕の本業は、サラリーマンです」
「私は、飲食店のオーナーをしています」
「自分、医者です」

何かしら、いわゆる「職業」と呼ばれるものを「本業」として答えていると思います。会社に勤めていたり、個人で何かをしていたりすれば、それで問題ないですよね。しかし、世の中には「そうではない」人もいます。

「そうではない」人の中に「主婦」がいます。そして、ちらほら耳にするのが「主婦は仕事をせずにラクをしている」みたいな意見。……いやいや、そんなわけないですよ。

個人的な意見にはなりますが、主婦の役目は家庭を守ること。これって、立派な仕事だと思うんです。でも、それをきちんと言葉にできている人、意外と少ない気がします。少なくとも、私は出会ったことがありませんでした。……波多野よしみさんに会うまでは。今回は、主婦をしながらカゴ編み教室を主宰する波多野さんにお話を伺いました。

本業は主婦、3児のママ!

パーティー画像

長女のカナちゃんがプロデュースしたハロウィーンパーティー。大人顔負け

波多野さんの取材するにあたり、私、「カゴ編み教室主宰」ということしか情報をいただいていませんでした。

たくの

ええと、波多野さんはカゴ編み教室を主宰なさっているということですが……。本業も「カゴ編み教室主宰」で良いのでしょうか
……

波多野さん

たくの

(ん?)
本業は……主婦です

波多野さん

たくの

おお!?

主婦!? カゴ編み教室は?

たくの

えっと、主婦ということは……
子どもを3人、育てています

波多野さん

たくの

3人!?(え、波多野さんは何歳? 子ども3人いるようには見えない! 若い!)

波多野さんの見た目からは、3人のお子さんの母親とは全く想像できませんでした。本当に若い!

はい。小学生2人と保育園児1人の3人です

波多野さん

たくの

上のお子さんは小学生なんですね! じゃあ、手がかかるのは一番下のお子さんですかね
そうですね。上2人は女の子なんですけど、長女はお菓子づくりが好きなんですよ

波多野さん

たくの

えー! めっちゃステキ!
かなり、しっかり作ってくれるんです♡

波多野さん

たくの

うわー(食べたい)

お子さんのことを語る波多野さん、すっごくカワイイ……。取材を忘れて女子トークになりつつあります(笑)。

たくの

つまり、子育ての合間にカゴ編み教室を行っているということですね
そうなんです

波多野さん

たくの

本業は主婦。カゴ編み教室は、あくまで副業だと
はい!

波多野さん

カッコいい! 世間ではいろいろな意見がありますが、私は主婦だって立派な職業だと考えています。でも、「仕事は主婦です」と、なかなか公言できない人がいるのも事実。そんな中で、ハッキリ「主婦が本業です」と言えるのは、素晴らしいことだと思いました。

子どもに依存しないためにカゴ編みをはじめた

子どもたち画像

子どもが大好きだからこそ、子どもに依存しない生き方を

でも、そこまで主婦を本業だと言い切れるのであれば、わざわざ副業することもないのではないでしょうか。

たくの

なぜ、カゴ編み教室を始めようと思ったんですか? その、お子さんも3人いらっしゃるし、家計のため……とかですか?
うーん、家計のためとかではなくて……

波多野さん

たくの

はい
子どもに依存しないお母さんになりたかったんです

波多野さん

たくの

子どもに依存しない?

どういうことでしょうか。

ずっと家に籠もって子どもの面倒を見ていると、生きる目的が「子ども」だけになってしまうような気がして

波多野さん

たくの

あー。確かに目が離せないですよね。特にお子さんが小さい時は、お母さんが必要ですもんね

自分の周りも、子育て中のお母さんは子どもとずっと一緒にいますもの。

もちろん、子どもは大事です。ですが、自分の世界が「子ども」だけになってしまうと、子どもがいなくなった時にどうしたら良いか分からなくなりそうで

波多野さん

たくの

だから、「子どもに依存しない」なんですね
はい。子どもが大きくなって私から離れても、自分でいられるように何かをしたいと思ったんです

波多野さん

こういう悩みを抱えているお母さん、たくさんいるんだろうな……。でも、それって、普段から子どもたちに愛情を注いでいる証なのではないかとも思います。

外に出て急速に自分の世界が広がる

参加者画像

波多野さんが参加していたNPO法人のイベントの参加者

お子さん画像

完成したカゴを持つお子さん

子どもに依存しないために、何かをしたい。波多野さんの場合は、それがカゴ編みだったわけですが……。

たくの

「何かしたい!」と思って、すぐにカゴ編みを始めたんですか?
いえ、最初はどちらかというと『外に出たい!』という気持ちが強くて。パートでもいいかなと思っていたんです

波多野さん

たくの

パート!
結婚してから富士宮に来たので、知り合いも誰もいなくて。自分と旦那さんと子どもっていう、小さな世界にいたんです

波多野さん

たくの

それで、「外に出たい」と
はい。でも、昼間は旦那さんも仕事で家にいませんから、必然的に子どもと過ごす時間が多くて。大人の人と付き合いたいなと思ったんです

波多野さん

主婦がパートに出たいという理由、すっごく分かりました。ただ、収入を補助するだけではないんですね……。

それで、地域のNPO法人でスタッフとして働き始めたんです

波多野さん

たくの

カゴ編み教室を始める前に?
はい。2人目が生まれて、3人目が生まれる前に

波多野さん

たくの

そういえば、2番目のお子さんと末っ子君は歳が離れていますよね

子育てと子育ての間に期間が空くなら、少しでも外に出たかったということですよね。

そのNPO法人では、子どもたちが自然とふれ合うサービスを提供しているんです。……そこで働いたことがきっかけで、カゴを編み始めたんです

波多野さん

たくの

あ、そうなんですか?
自然とふれ合う中で、自然を守りたいという思いが生まれてきて……。それで、自然のつるや草を使ってカゴを編みはじめたんです

波多野さん

たくの

ええと、最初は趣味で始めたわけですよね?
はい

波多野さん

たくの

でも、それまでカゴを編んだ経験はなかったわけですよね?
ちゃんと、編み方を教わりに行きました

波多野さん

たくの

おお……。スゴい行動力ですね

2人目の子育てが落ち着くまで、外に出る機会が少なかった波多野さん。思い切って外に出てみたら急に世界が広がったのか、ものすごい行動力を発揮しはじめました。いや、もともと持っていた力を出すタイミングがやってきたのかもしれません。カゴ編みと出会った波多野さんは、さらに世界を広げていきます。続きは後編で。

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