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保育士と映画館。夢を追い続けるためにダンサーが選んだ働き方

保育士と映画館。夢を追い続けるためにダンサーが選んだ働き方

こんにちは。サイドラインズのアンリです。

ある日テレビを見ていたら、なんと大学時代の友人が有名歌手のバックダンサーとして出演している!

好きなことを仕事にしている友人が、キラキラとした笑顔で楽しそうに踊っている姿に目が離せませんでした。

しかし、ダンサーの世界って一見華やかですが活躍し続けるためには厳しい世界であるイメージはありませんか?

実際、友人の鈴木汐理さんも副業をしながらダンサーで活躍する夢を追い続けています。

好きなことを続けるために彼女が選んだ働き方をインタビューしました。

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鈴木汐理さん

 

21年間のダンス人生

鈴木さんがダンスと出会ったのは、6歳の時。バレエを習っていた同じクラスの子が、お部屋の中でくるくると踊る姿を見て「私もやりたい」と心踊ります。すぐに地元のジャズダンススクールに見学に行き、そのままダンスの世界に魅了されていきました。

「高校卒業後は、自分のお金でダンスの専門学校に行こう」

そう思っていた鈴木さんでしたが、レッスンの帰り道に親と進路について話しているうちに心境が変化していきます。

自分でお金を稼ぎながら好きな先生や尊敬できる先生を自分が選んでレッスンに通った方が一回一回のレッスンの大切さがわかるのではないか。

また、心理学にも興味があった鈴木さん。進路について悩んでいると進路相談の先生から「児童学部だったら心理も学べるし、体も動かせるからどうだろう?」と提案され大学進学を決意。保育の勉強をしながら好きなレッスンを受ける毎日を過ごしていました。

卒業間近の頃、鈴木さんはお母さんから「汐理は、私の計画では大学卒業後海外に住む予定なんだけど」と突如1人でアメリカのロサンゼルスに行って来るよう、指令が出されました。色々な世界を見て成長して欲しいと願う親心なのでしょうか。

そこで、急遽1週間ロスにダンス留学。

海外と日本のレッスンの違いに驚くことも多かったそうです。

日本では、生徒は先生にお金を払って教えてもらっている立場。しかし海外では、生徒はお金を払ってレッスンを受けているから先生に対しての意見や要求をはっきり伝え、先生もそれが当たり前の認識となっている。またいいものを良いと伝えることが普通の環境に感激したそうです。

先生も生徒も受け身ではなく、双方が主体的に進んでいくレッスンの姿に刺激を受けた1週間となりました。

帰国後、ダンスを続けたい。もっと上手くなりたい。という気持ちが強くなっていきます。

しかし、ダンスだけでは仕事もないし生活できるお金にはならない。

そこで鈴木さんが選んだ働き方は、保育園の非常勤保育士という働き方でした。

非常勤保育士という働き方

鈴木さんは、正規の職員ではなく非常勤保育士として週に3日勤務しています。

担当のクラスは毎日変わりますが、障害を持った子どもの担当になることが多いそうです。

保育士ではつきものの書類や残業、持ち帰り仕事などは一切なく、時給制での勤務となります。

実は、私も以前保育園の正社員で働いていたのですが書類、残業、持ち帰り仕事は当たり前でした。保育に入っていない時間でも月案や週案、お便りや制作物の準備など、休みの日も返上して仕事に当てることが多かったです。

非常勤という働き方は、「保育士のいいところをとったような働き方だ」と鈴木さんが語るのも納得です。

朝から夕方まで保育園で働いて、夕方からはダンスのレッスンに行ったりやりたいことができたりする。

時間の拘束性がなく、資格を活かした効率の良い働き方のように感じます。

ダンススクール開講のきっかけは副業

保育園で働きながら、ダンスレッスンに通う日々を過ごして一年ほど過ぎた頃、保育園の副園長先生から受けた厳しい提案が鈴木さんの背中を押します。

「ダンスやりたいって言っているけれど、仕事がないよね。あと一年仕事がなかったら正社員ね」

さすがに焦る鈴木さん。正社員にはなりたくない。

友達に相談したところ「ダンススクールとか開けばいいじゃん!」と提案されポスターを作り、即座にダンススクール開講決定。行動力が素晴らしいですね。

ポスターを製作し、保育園に掲示すると、保育園の園児や職員の子どもなど保育園の繋がりで5名も申し込みがありました。

現在は人数も増え、週に一回子どもたちのレッスンとプライベートレッスンの2つのレッスンを受け持っています。

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子どもたちにダンスを教える鈴木さん(クリスマス会の様子)

 

保育・心理学の勉強はダンスを教えるのに役立つ

鈴木さんは障害のある子どものプライベートレッスンも行なっています。

大勢人の輪に入ることが苦手な生徒さんは、当初学校に行くことができませんでした。しかし、鈴木さんのダンスレッスンに通うようになってから、学校に行くことができるようになったそうです。

保育や心理学についての知識があったり、実際に保育園での障害のある子どもと関わっていたりする経験がある鈴木さんは、障害のある子供に接することに抵抗はなく個性をそのまま受け止めます。

楽しくダンスに触れてもらえるように、生徒に好きな曲を選んでもらって、鈴木さんが振付を考えて生徒に合わせてゆっくり分かりやすく教えられるように心がけています。

レッスン中に生徒が振りを間違えても「大丈夫大丈夫」と笑顔で接したり、鈴木さん自身たまに振付を間違えたりもしますが、そのことで「みんな間違えるから間違えても大丈夫なんだ」と言うことを知り、ダンスを続けられている要因になっているのでは?」と担当のヘルパーさんから教えてもらったそうです。

「いつかみんなで踊ることができたらいいな」と言う願いも込めて、他の生徒が通うレッスンにも来てもらったことがあります。足を運ぶことはできたのですが、不安そうな顔つきでしばらくすると帰ってしまいました。

その後、生徒の母親から「自分が参加することで嫌な気持ちになる人がいるのではないかと思って不安になってしまった」と生徒が伝えて来たとの連絡が鈴木さんにありました。

苦手なことにも挑戦しようとしていて、それが難しかったとしても素直な気持ちを人に伝えることができている。それだけでもその生徒にとっては大きな第一歩です。

その後も生徒は鈴木さんのレッスンに通い、今でも楽しくダンスをしているそうです。

ダンスがやりたくて保育園をやめる

非常勤保育士とダンスのレッスンの講師をしながらも、ダンスの仕事を増やすためにオーディションを受けていました。

イベントのダンサーや有名歌手のバックダンサーに出演する仕事もあります。

一昨年の出来事。イベントのリハーサル中着地に失敗し、足の骨を折って踊ることができなくなってしまいました。その時鈴木さんは「いつ怪我をするか分からないし、いつ踊れなくなるかも分からない。今やりたいことを全力でやろう」と決心しました。

怪我が完治し、鈴木さんが挑戦したのは舞台のダンサー。もともとお笑いが好きな鈴木さんは、劇団「そとばこまち」と吉本がコラボしている舞台「のぶなが」のオーディションを受け、見事合格。出演が決定しました。

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鈴木さんが出演している舞台「のぶなが」

舞台の詳細はこちら↓↓
http://sotobakomachi.com

しかし、舞台は大阪。最初のうちは稽古に出るために片道7〜8時間かけて東京から大阪まで通おうと考えていました。

保育園に大阪まで通うことを報告すると「大阪までの通いは困る」と行き来することは認めてはもらえませんでした。

「ダンスがやりたい。ダンスを優先したい。」

そう思った鈴木さんは、なんと保育園を退園。

好きなダンスを優先できる環境を選びました。

舞台が終わったことを保育園に連絡すると「人手が足りないから戻って来てほしい」と言われ、また同じ保育園で非常勤として働くことになりました。

その後は、鈴木さんもダンスを優先したいと言うことを保育園に伝え、出勤数を減らし、ダンスを続けやすくなる環境になったそうです。

家族のために始めた映画館でのアルバイト

ダンサーをしながら非常勤保育士をしている鈴木さんですが、最近映画館のアルバイトを始めトリプルワークをしています。

ダンサーの夢を追い続けられるのは、家族の理解と存在がとても大きいです。少しでも家族の支えになりたくて、予定のつきやすい映画館でのアルバイトを選びました。

「異なった環境に飛び込むことで自分と同じようにやりたいことをやっている人に出会えたり、いろんな作品に触れて感受性を養っていくことができるのもこれからの楽しみだ」と鈴木さんは語ります。

ダンサーで活躍する夢を追いかけ続ける鈴木さんですが、厳しい世界で活動を続けられる原動力は一体どこか他来るのでしょうか?

後編では、鈴木さんのダンスにかける想いと続けていく秘訣をインタビューしたいと思います。

 

後編の記事はこちら↓↓
やりたいことは全部やる。副業しながらダンサーを続ける方法

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長野県在住のライター山崎です。現在は、コワーキングスペースにて勤務しています。趣味は、アウトドア・キャンプ・音楽を聴くこと・温泉に入ること。週末は、家族で温泉に行くことが日課です。

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