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飲食店オーナーから「ラインプロデューサー」へ。人と人を繋ぐ複業家の今【後編】

飲食店オーナーから「ラインプロデューサー」へ。人と人を繋ぐ複業家の今【後編】

飲食店オーナーとしての成功と挫折を味わい、家族の支えによって再出発を遂げた遠藤さん。>>詳しくはこちら
飲食店を経営するだけでも十分な収入は得られているはず。上手く遣り繰りすれば、自分の時間だって増えるはず。

それにもかかわらず、遠藤さんは新たな事業に乗り出します。それは、ポータルサイトの運営。「ポータルサイトって何?」という人もいるかもしれませんが(実際、私もそうでした)、ざっくりいうと地域の情報を発信するサイトのこと。

いや、そんなもの観光協会に任せておけばいいのでは……? わざわざ飲食店のオーナーがすること……? 正直言いますと、私はそんなことを思いました。だって、自分の時間を使って、そこまでする必要なくないですかね?

こんな自分中心の考え方しかできなかった私に、遠藤さんはこんな話をしてくださいました。

地域の人と人を繋ぐポータルサイトを開始

リンクタウン画像
「リンクタウン」のTOPページ
富士宮画像
2018年には「リンクタウン富士宮」もOPEN!

たくの
ポータルサイトの運営って、具体的に何をするんですか?
遠藤さん
要は、地域を活性するための情報を発信することです
たくの
……ただ、名刺を拝見しますと、「ソーシャルマッチング&街プロデュース」とあります。地域の情報を発信するだけでは終わらない気がするのですが
遠藤さん
そうですね、割と何でもやりますよ!

何でもやる? どういうこと?

遠藤さん
名刺をよーく見てください。ここですね

遠藤さんが指さす方向を見てみると……ん?

たくの
なんか、いっぱい書いてある……

いわゆる「事業内容」のところに、いろいろなことが書いてありました。

  • 名刺・チラシ・パンフレット
  • 看板・ロゴ・ユニフォーム
  • 商品開発・通販販路開拓
  • 建物の塗り替え・リノベーション提案
  • イベント企画
たくの
随分、いろいろなことをなさっているのですね!
遠藤さん
そうなんです
たくの
これは、飲食店経営で培ったスキルを他でも活かそうという試みなんですか? 飲食店を経営するなら名刺も必要ですし、看板やユニフォームも作りますよね
遠藤さん
そうですね。あとは、これまで自分が広げてきた人脈とか、新たに繋がった人たちにお仕事を依頼するとか。イベンターさんやデザイナーさんみたいな
たくの
はい
遠藤さん
世の中には、「ああしたい、こうしたい」と思っていても、自分に知識や技術がないからできないっていう人もいるんですよね。そういう人に、「こんな人がいますけど」「この会社ではこんなことをできます」とお伝えすることも私の仕事なんです。
たくの
おお!

これが、“ソーシャルマッチング”!

遠藤さん
地域の人たちとの縁を作って繋ぐサイトだから、「リンクタウン」なんです!

なるほど!

「誰かの役に立ちたい」気持ちが仕事の原動力

集合写真画像
大切なのは「人と人とのご縁」
たくの
EN’S Groupも、同じような理由で名付けられたんですよね
遠藤さん
そうです

遠藤さんを語るキーワードは、やはり「縁」なんですね!

遠藤さん
飲食店をしていると、たくさんのいろんな人が来るんです
たくの
はい
遠藤さん
みんな、それぞれ夢を持っていたり、悩みを抱えていたりするんです
たくの
そうですよね(私も)
遠藤さん
私はもともとバーテンダーです。バーテンダーとは、酒をつくるだけではなく、“良き相談者”という意味もあるんです。悩んでいる人たちの話をいっぱい聞いて、アドバイスしたり、お手伝いをさせていただいたりして解決できると、その人が笑顔になってくれるんです。それが、すごく嬉しくってね!

自分が何かをしたことがきっかけで、誰かが笑顔になってくれる。確かに、これほど嬉しいことはありません。

遠藤さん
自分を必要としてくれる人がいるって、すごくありがたいことなんですよね
たくの
あー

「必要とされたい」「誰かの役に立ちたい」という思いが、遠藤さんの働く原動力になっているようです。しかし……

たくの
ちょっと、いやらしいことを伺いますが……。過去、ダイニングバーで働くスタッフのために「FUJIYAMA TAPAS」をはじめたものの、結局は全員辞めてしまいましたよね
遠藤さん
そうですね
たくの
私だったら、そんな時は「いやいや、ここまでしたのになんで?」って考えると思うんです。……器が狭い人間なもので
遠藤さん
いやいや
たくの
そういう時、「裏切られた」みたいな気持ちになりませんか?

ちょっと踏み込みすぎたかしら……。

遠藤さん
うーん……。もちろん、私も最初はそんな気持ちにならなかったというと嘘になりますが、何かをして「あげた」というより、「自分の役目は終わった」と考えました。彼らスタッフたちに対して、自分のできることは全てやった。だから、お役御免だと
たくの
……!!
遠藤さん
そういうことです。そんなマインドにしました(笑)

あーもう、器が広すぎますって遠藤さん! 私、自分で言っておきながら、自分の器の狭さに凹んでしまいました。ネガティブな出来事も、捉え方や考え方ひとつでポジティブに変わる。なんか、すっごく学びました。

これからも、「ご縁を繋ぐプロデュース」を

ハロウィンイベント画像
感謝祭で行われたハロウィンのアトラクション
遠藤さん
今はNPO法人の一員になり、街づくりにもご縁をいただき、参加させていただいているんですよ
たくの
街づくり!
遠藤さん
“きれいになる街プロジェクト”を企画し、プロのデザイナーと一緒に伝統や文化を壊さないように最善の注意を払いながら、今流行の“SNS映え”を意識したギミックを制作中です
たくの
かわいいですね!(お見せできないのが申し訳ない)
遠藤さん
「EN’S Group」関連では、建設会社の感謝祭イベントの運営とか
たくの
あ、そんなこともするんですね?
遠藤さん
はい。ハロウィンにちなんだアトラクションを企画しました。子どもたちが大喜びでしたよ

本当に、何でもやってしまう人なんですね。それだけ、いろいろなアイデアが出てくることもスゴいです。

遠藤さん
他にも、最近では映画のロケーションサービスも行っています
たくの
ロケーションサービス?
遠藤さん
富士宮には、素晴らしい場所がたくさんあるんですよ。映画のロケ地として使ってもらえたら、映画を観た人が現地に来てくれるかもしれませんよね
たくの
出演俳優さんのファンなら、間違いなく聖地巡礼をしますね(笑)
遠藤さん
そんな風に、富士宮を多くの人にアピールしたいんです。町の役に立ちたいんですね

人の役に立ちたいだけに留まらず、町の役に立ちたいとは! その発想はありませんでした。

遠藤さん
そのためにも、いろんな人と繋がっていたいですね。何をするにもやっぱり“人”ですから。……実は僕、ある人に「ラインプロデューサー」って言われたんですよ
たくの
ラインプロデューサー? SNSのアレではないですよね?
遠藤さん
はい(笑)。人と人を繋ぐお手伝いをし、プロデュースするラインプロデューサー。これ、結構気に入っているんです(笑)。どうですか?
たくの
あると思います!

最後は、どこかの芸人ネタで終わってしまいましたが、人と人を繋ぐ「ラインプロデューサー」という肩書き、本気でアリだと思います。誰かの役に立ちたいから、日々の仕事もがんばれる。自分のことしか考えていなかった私、遠藤さんの取材を通して学ぶことがたくさんありました……というより、反省しました。

私も、誰かに必要とされる人になりたい。遠藤さんのように器の広い人になれるように、精進して参ります!

ライターについて

ライター宅野美穂
東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。

主な執筆ジャンルはグルメ、インテリア、ファッション系などさまざま。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていける30代。

飲食関連の仕事に関わったことがきっかけで興味がわき、今は料理や食材について勉強中。よろしくお願いいたします。

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